ニュース 2021.06.16. 06:44

広島は若鯉躍動し連敗ストップ 笘篠氏「若い選手が危機を救ってくれた」

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広島・林晃汰
2021.06.15 18:00
広島東洋カープ 5 終了 3 埼玉西武ライオンズ
マツダスタジアム

交流戦最下位も若手の台頭が希望の光


 広島が苦しみながら連敗を「8」でストップ。あすの1試合を残して今季の交流戦はセ・リーグ49勝、パ・リーグ47勝となり、2009年以来12年ぶり2度目となるセ・リーグの勝ち越しが決まった。

 広島は3度リードを奪いながら、先発の大瀬良大地が5回に代打・川越誠司、7回に6番・山川穂高に同点ソロを浴びリードを守りきれず。大瀬良は打席で3打席連続犠打を決めたものの、続く1番・菊池涼介がチャンスで3打席凡退するなど、攻守の歯車が噛み合わない重苦しい展開が続いた。

 それでも8回、相手セットアッパーのギャレットと対峙した広島打線は、二死無走者から7番・林晃汰がこの試合3安打目となる右前打で出塁すると、続く8番・宇草孔基がカウント1-2から高めの153キロを逆方向へ弾き返し、この大飛球がぐんぐん伸びて左翼ポール際に着弾。値千金の2号2ランが決勝打となった。

 15日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた笘篠賢治氏は「とにかく連敗を止めなきゃどうにもならないような試合。しかもエース大瀬良をたてているわけですから。若い選手がこの危機を救ってくれた。そう言っていいと思う」とこの一戦を振り返った。

 この日は高卒3年目の3番・小園海斗が初回一死三塁1ボールからの2球目をとらえ三塁線を破る先制適時打を放ち、同じく高卒3年目の7番・林が3安打1四球の4出塁でチャンスメーク。8回に飛び出した大卒2年目の8番・宇草の決勝2ランも林の一打が呼び込んだ。

 笘篠氏は「いつもは追いかける展開が多いなかで、小園の積極性が先制点を生み、林のチャンスメーク。ここで終われば9回は絶対的守護神の平良がいますから、ノーチャンスになると言っていいんですよ。そこで繋いだ林、宇草の必死のパッチ。強いスイングをするというのが結果的にホームランになったというね。明日の試合まだありますけど、今日連敗が止まったのは大きいですよ」と、若鯉の活躍で掴んだ1勝を評価した。

 これで広島はDeNAをかわしてセ・リーグ最下位を脱出。交流戦は残り1試合を残して3勝11敗3分で12球団最下位と苦しい戦いだったが、ここにきて若手野手が台頭してくるなど、明るい材料も見えてきている。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』
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