二死からつないで得点奪うそつのなさ
10年ぶりの8連勝で7年ぶりの首位に立ったオリックスの勢いが止まらない。この日も“そつのない野球”と中嶋采配で楽天との同率首位対決を制し、怒涛の9連勝で単独首位に浮上した。
オリックスは2回、二死一塁からヒットと四球で満塁にすると、2番・宗佑磨の死球で先制。続く3回には一死後、ロメロが右翼越えの3号ソロで加点した。その裏に島内宏明の適時打で1点を返されたが、8回表に二死から7番・安達了一が内野安打で出塁。ここで中嶋聡監督は1点リードの状況でも捕手・若月健矢に代打・モヤを送り、そのモヤが右中間を破る二塁打を放って、一塁走者の安達が生還した。
さらに9番・紅林弘太郎がヒットで続き一、三塁として、1番・福田周平の適時打で加点。その裏に6番手のヒギンスが2点を奪われただけに、二死から奪った8回の2点が大きな意味を持つ得点となった。
結局、7投手を起用して接戦を制したオリックスが9連勝で単独首位に立ち、敗れた楽天は6連敗で2位に一歩後退した。