ソフトバンク・工藤公康監督

◆ 状況打破には思い切った采配も?

 ソフトバンクが楽天の接戦に敗れ、今月2度目の3連敗を喫した。

 試合は4回に2点を先制される苦しい展開ながら、直後の5回表に二死からの連打で得点機を演出。しかし、第1打席でタイミングの合っていなかった9番・川瀬晃が中飛に倒れて無得点に。それでも6回、二死一、二塁から中村晃の2点適時三塁打で試合を振り出しに戻すことに成功する。

 ところが、その裏に勝ち越しを許し、迎えた9回に先頭の中村晃がヒットで出塁。代走に明石健志を送ると、続く甲斐拓也は送りバントを試みるも小フライとなり、併殺という結果に。その後、代打の川島慶三が四球を選んだが、最後は松田宣浩が中飛に打ち取られてゲームセットとなった。

 25日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた笘篠賢治さんは、5回二死から作ったチャンスの場面を振り返り、「追いかける立場、チーム打率が悪い中で、勝負をかけて相手にプレッシャー、そしてチームの雰囲気を変えていかないといけない」という状況を指摘。

 その中でタイミングの合っていない川瀬に打席が回ってきたこともあり、「代打では長谷川、川島、この辺りを終盤に取っておきたいとしても、今宮や明石、真砂がいる」と述べ、代打策でも良かったのではないかとの見解を示した。

 また、笘篠さんは9回無死一塁の場面でバントを選択したことについても触れ、「ひっくり返そうとしたらバスターエンドランとか、バスターもある中で同点狙い(のバント)。これで送れず、同点にすらできずに1点差で負けてしまう。まだまだ思い切っていける打者を持っていると思う」とコメント。「チーム力を考えたらまだ慌てる必要はないとは思う」と前置きした上で、「ガラッと盛り上がるような使い方、采配があっても良かったかもしれない」と続けた。

 一方、同日の放送で同じく解説を務めた大矢明彦さんは「一番感じているのは工藤監督だと思うけど、戦力がない」と述べ、「どうしても同点でいいかなと、9回はそんな感じだったと思う」と指摘。さらに「ソフトバンクが一番引き分けの数が多いと思うけど、凌いでる場面だったと思うので、中盤くらいに代打を出して流れを持ってこようというところまで、まだ踏ん切りがつかないような打線なんだと思う」と続け、理解を示した。

 戦力が整わない中でも、首位まで3ゲーム差の貯金1と堪えているソフトバンク。ここから中断期間までの2週間あまりをどう乗り切るのか、百戦錬磨の工藤采配にも要注目だ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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