2021.06.29 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 5 | 終了 | 5 | 千葉ロッテマリーンズ |
京セラD大阪 |
先発・榊原が乱調もリリーフ陣が奮闘
楽天と同率首位のオリックスが29日、ロッテ相手に5点のビハインドを追いつき、引き分けに持ち込んだ。同日の試合で楽天も引き分けたため、同率での首位を死守している。
試合は、山岡泰輔の離脱を受けて榊原翼が今季初先発となったが、初回から制球が定まらず乱調。中嶋聡監督は、被安打4、四球5の榊原を2回1/3で諦め、榊原は4失点で降板。榊原は「先発として早いイニングでマウンド降りてしまい、後ろの投手やチームに申し訳ないです」と反省した。
しかし、ロッテの先発・二木康太の前に苦しめられた打線の中で4番の杉本裕太郎が奮起。4回に16号ソロ、6回には17号2ランを放ち、追撃態勢を整えると、7回にロッテの2番手ハーマンを攻め立て、一死二、三塁から代打のジョーンズがレフト前に適時打を放ち、日米通算1000打点も達成。1点差とすると、続く福田周平がセンターへ同点タイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。
投手陣は、榊原の後を受けた山田修義、K-鈴木、ヒギンス、平野佳寿が試合を作り、勝ち越せなかったものの、試合は5-5の引き分けで終了した。
試合後、中嶋監督は榊原について、「残念っちゃ残念。良いところを見たいなと思って期待して出している。これでは変わってないのかということになる。誰もが思ってる四球が減ってたりとか、どのボールも扱えてたりとか、そういう姿を見たかった。ファームでは出来てたのか?となりますけど、そこまでもなかった。今年一発目なので、そういうことかなとも思う。次のことはわからないので、みんなで一回考えます。その次、その次と(ピッチャーは)いるので。比較しながら考えていきます」と辛口だった。
その一方で、中継ぎ陣に関しては「本当によく投げてくれたと思う。ピンチを背負いながらしっかり投げてくれた」と労いの言葉をかけつつ、先発陣に対していは「試合を作れないということは、後々の負担を考えたら、しっかり調整しなければいけない。先発陣は間を開けて投げているので、それくらいの責任を持ってゲームを作らないといけない。自分たちの責任、自分たちの仕事が出来ているのか、もう一度考えて欲しい」と苦言を呈した。
また、反撃ムードを作り出した杉本の2打席連発についても言及。「全然点が入る感じがなかったですから。あの2発で追いかける形ができた」と、追撃の2発を評価した。
山岡泰輔が離脱中なだけに、誰がその穴を埋めるのかは大きな課題。30日に先発する田嶋大樹には、ローテーションピッチャーとして中継ぎ陣の負担を軽減するようなピッチングを期待したいところだ。
取材・文=どら増田