吉田正尚はダブル選出
NPBは1日、『マイナビオールスターゲーム2021』の選手間投票による結果を発表。パ・リーグの投手先発部門では、オリックスの山本由伸が選出された。
山本は3度目の球宴出場となるが、過去2回は監督推薦で出場していることを受け、「選手間投票で選んでいただけたのは初めてなので、凄く嬉しいです」と笑顔を浮かべ、「調子もかなりいい状態で安定して来てるので、全く気は抜けませんが、しっかりいい状態をキープしたいなと思ってます」とコメント。リーグトップの防御率1.90を誇り、7勝(5敗)を挙げているリーグ屈指の右腕が好調をアピールした。
オリックスからは高卒2年目の宮城大弥投手がファン投票で初選出されているが、「宮城は凄く人懐っこいというかコミニケーションも得意なんで大丈夫だと思います」と特に心配はしていない様子。自身は「セ・リーグのトップバッターが並ぶので、ボッコボコにされないように投げたい。(対戦してみたいのは)鈴木誠也さんだったり、山田哲人さんだったり、坂本勇人さんだったり、普段なかなか対戦がないので、楽しみ」と、侍ジャパンの僚友たちの名前を挙げ、対戦を心待ちにした。
今回が3回目の出場となるが、「初めての時は面識がない選手が多かったので、緊張しましたけど、今年は喋ったことがある方がたくさんいると思うので、より楽しめるのかなと思う。キャッチャーの甲斐拓也さんや森友哉さんと話をしてみたい」と述べ、「オールスターはシーズン中で唯一、結果が関係ないというか、数字にこだわる必要がない試合なので、結果を恐れず思いっきり投げたい」としつつも、「全員抑えたい」と意欲を見せた。
今年は、宮城と吉田正尚がファン投票、吉田正は選手間でも選出されており、監督推薦では好調なチームからさらに選出されることが予想される。山本も「(他に出場する)オリックスのメンバーの活躍が見たい」と、同僚の活躍に期待を寄せつつ、「2年ぶりということで、凄く僕自身も楽しみなので、しっかりいいプレーをして、皆さんを楽しませるように、勇気づけられるように頑張ります」とヨシノブス・マイルを浮かべた。
今回の選手間投票で選出された山本と吉田正は、オールスター後に控える東京オリンピックにも選出されており、球宴と共に世界の舞台での活躍にも期待がかかる。
取材・文=どら増田