2021.07.06 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 2 | 終了 | 7 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
京セラD大阪 |
楽天・則本昂大の前に3安打と打線が沈黙
5連勝中のオリックスが楽天に競り負け、貯金は再び「10」に。夏の人気イベント『Bs夏の陣2021』の開幕戦とあって多くのファンが詰めかけたが、勝利を届けることはできなかった。
オリックスの先発は、今シーズン初昇格にして初先発の高卒4年目右腕・本田仁海。その本田は、初回に岡島豪郎の適時打で先制を許すと、3回には浅村栄斗に同点ソロを被弾したが、150キロ台の速球に変化球を織り混ぜ、5回を被安打5、2失点という内容で踏ん張り、降板となった。
マウンドに上がる前までは緊張していたという本田だったが、「マウンドに上がってからは楽しむことができた」という。自身のピッチングについては「無駄な四球や、高めに浮いて打たれてしまったところは反省しなければいけないけれど、スライダーでしっかりとカウントがとれたり、真っすぐも低めに投げ切った時は抑えることができたので、そういった部分は次につながる収穫だと思う」と振り返り、手応えも口にした。
右腕の力投に、中嶋聡監督は「自分で立ててきた課題に関しては全てが出来たわけじゃないと思う。ただ、ある程度は出来たと思うし、その点は非常に良かった。明確な課題はこちらからも見えるし、自分でも言っていた。そこをやっていかなきゃいけない」と語り、及第点を与えた。
オリックスは初回に安達了一の2点適時打で一時は逆転したが、その後は楽天の先発・則本昂大をなかなか打ち崩せず、初回以降は1安打と完璧に抑え込まれた。それでも、本田の後を富山凌雅、張奕、ヒギンスの無失点リレーで凌いでいたが、最終回に守護神の平野佳寿が先頭のディクソンに4号ソロを打たれて勝ち越されると、その後も連打を浴び、替わったK-鈴木も勢いを止められず9回に5点を失った。
最終回は松井裕樹の前に三者凡退で試合は終了となった。試合後、中嶋聡監督は「(則本昂は)コントロールも良かったし、ああいうピッチャーをどうにか崩していかなきゃいけない。初回に2点とったんで、もう少しどうにかしていかなきゃいけないんだろうなと思いながら、ズルズルいってしまった」と振り返り、最終回は「リードした場面で渡したかった」と悔しさを滲ませた。
取材・文=どら増田