オリックス・田嶋大樹投手〈写真=北野正樹〉

◆ 9回に連日の5失点で連敗

 オリックスが最終回に連日の5失点で楽天相手に連敗を喫した。

 5回までは楽天の先発・田中将大の前にわずか1安打と完璧に抑え込まれたが、先発の田嶋大樹も楽天打線に得点を許さず奮闘。するとオリックス打線は6回、3周り目となった上位打線がつながりを見せ、福田周平と宗佑磨の連打から一死一、三塁とし、3番の吉田正尚が「しっかりとコースに逆らわずにスイングできた」と振り返った打球がショートの頭上を抜けて左中間へ。これが2点適時二塁打となり、田中の牙城を崩すことに成功した。

 さらに二死二塁から、メジャー時代には田中を得意としていたジョーンズも適時打を放って3点をリード。オリックスは「回を追うごとに自分の力感で投げることができた」と振り返った田嶋が7回を無失点で降板すると、その裏に相手のミスから加点。8回に2番手のヒギンスが1点を返されたが、その裏に吉田正が左中間に16号ソロを突き刺し、5−1と再びリードを広げた。

 最終回は、張奕が二死一塁から連打で1点を返されると、島内宏明に同点3ランを被弾。その後、替わったばかりの漆原大晟が初球を岡島豪郎に捕らえられ、ライナー性の打球はライトスタンドへ。勝ち越しを許すと、そのまま試合は終了。連夜に渡り9回に勝ち越し・逆転を許す痛い連敗となった。

 試合後、中嶋聡監督は困惑しながら「ちょっと整理がつかない。今のところ、ベストな形をと思ってはいるんですけど、今まで積み上げてきたものが崩れてしまうというか、そこに関しては乗り越えていかなきないけないので…。難しいですね。本当に難しい」と、声を絞り出した。

 また、「結局、9回まで積み上げてきた田嶋のピッチングだったり、(吉田)正尚のヒットであったり、向こうにも完璧なピッチングをされていたわけですから。苦しみながら取った点数。それを9回で吐き出してしまうというのはね。昨日も今日も9回に5失点。これは何とか乗り越えなきゃいけない。またどのピッチャーを使っていくのか考えていきたい」と語り、終盤の投手起用に頭を悩ませていた。

 次戦こそは、夏の人気イベント『Bs夏の陣2021』で勝利すると見られるという特別な演出を楽しみたいところだ。

取材・文=どら増田

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