オリックス・中嶋聡監督

◆ 同世代のオリックス小谷野コーチもコメント

 オリックスは7日、同日に発表された西武・松坂大輔投手の今季限りでの引退を受け、西武時代には“松坂専属キャッチャー”とも呼ばれ、捕手として松坂の球を受けていた中嶋聡監督と、“松坂世代”のひとりとしてしのぎを削った小谷野栄一野手総合コーチのコメントを発表した。

 松坂のデビュー戦でマスクをかぶった中嶋監督は「これから先、何年も活躍するであろうスーパースターピッチャーの一人で、どうやって勝たそうということをすごく考えたデビュー戦でした」と当時を振り返ると、「デビュー戦の初球、真っ直ぐから入ったんですが、それが非常に印象に残っている。(日本ハムの)片岡選手からインハイの真っ直ぐで三振を取ったボールも印象に残っています。イメージ通りのボールといいますか、この球を投げたらこういう結果になる、ここにしっかり投げてこれるんだなと」とコメント。思い出に残っているのは「試合というよりもボール」だったという。

 また、イチローから3三振を奪った場面についても触れ、「試合前にイチローには“打っても抑えられてもちゃんと褒めとけよ”と言っておきました(笑)。まあ、でもイチローが3三振は考えてなかったですし、持っているボール全部を使ってどうやって抑えようかということを考えていました。なかなか三振をしないバッターですし、まさか3三振とは、すごいなぁと思って見ていました」と、裏話も明かした。

 今回、引退を発表したことに関しては「辛かっただろうなと。本当に投げることが大好きで、いつもキャッチボールをしていた選手が、投げられなくて辛いだろうなと。ここまで何球投げたんでしょうね。球数で行ったら人の10倍くらい投げてきたんじゃないですかね。200球とか当たり前に投げていましたから。お疲れさまとしか言えません。ユニフォームを脱ぐというのは寂しいんですけど、それだけ投げてきた姿をよく見てきましたから。お疲れさまとしか言えない」と松坂を労った。

 また、小谷野コーチは「子どものときからずっと追い続けてきて、勝てなかった相手。敵わなかったからこそ追い続けて、彼を目標にやってきたからこそ自分はあきらめずにプロを目指し続けることができました。子どものときから近くにいた目標が、高校野球でも、NPBでも、MLBでも活躍する世代のトップでした。プロに入ってからも、彼に追いつきたいと思い、ずっと目指し続けたからこそ、自分も長く現役を続けられたと思います」と、同世代故の思いを口にした。

取材・文=どら増田

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