最速161キロ、球宴初安打は来季以降にお預け
エンゼルスの大谷翔平選手(27)が13日(日本時間14日)、ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで行われたオールスターゲームにア・リーグの「1番・指名打者兼投手」として先発出場。投手としては最速100.2マイル(約161キロ)を計測するなど1イニングを完璧に抑え、打者としては2打数無安打で途中交代した。
1回表、まずは1番打者として3度のサイ・ヤング賞受賞を誇るナ・リーグ先発のシャーザー(ナショナルズ)と対戦。2球目の91.9マイル(約148キロ)のカットボールを弾き返したが二ゴロに倒れた。
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— ベースボールキング⚾ (@BaseballkingJP) July 14, 2021
エンゼルス・大谷翔平
米球宴初登板は1回パーフェクト!
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その裏、ロイヤルズの正捕手・ペレスとバッテリーを組みマウンドへ。日本選手の球宴での先発登板は、1995年のナ・リーグ選抜の野茂英雄(ドジャース)以来、26年ぶり2人目となった。ナ・リーグ1位の28本塁打を放っている1番・タティス(パドレス)を左飛に退けると、続くマンシー(ドジャース)は3球目の直球を打たせ二ゴロ。3番・アレナド(カージナルス)は遊ゴロに仕留め、4球目の直球は100.2マイル(約161キロ)を計測した。大谷は1回14球、無安打無失点のパーフェクト投球で降板。ア・リーグ選抜のスターターとしての大役を見事に果たした。
2度目の打席は3回、一死無走者の場面でナ・リーグの2番手右腕・バーンズ(ブリュワーズ)と対戦。積極的に初球のカットボールにバットを出したが一ゴロに倒れた。5回に3度目の打順が巡ってきたが代打・J.D.マルティネス(レッドソックス)を送られ交代。野手としては2打数無安打に終わり球宴初安打は来季以降に持ち越しとなった。
大谷はファン投票のア・リーグ指名打者部門で1位選出。選手間投票でも先発投手部門で選ばれた。オールスター戦での投打同時出場は史上初。降板後も指名打者として出場できる特別ルールが採用された。
前日12日(同13日)には、オールスター戦前日恒例の本塁打競争に日本人選手として初出場。1回戦でソト(ナショナルズ)と対戦し、2度の延長戦の末に28本対31本で敗れたが、ファンを魅了し「すごく疲れたが楽しかった。いい経験になりました」と収穫を口にした。この日の試合前にはオールスター戦恒例のレッドカーペットショーに初めて参加。濃紺のスーツに白いTシャツというスタイルでフラッシュを浴び「来年からも(球宴会場に)何回も来られるように頑張りたい」と笑顔で話した。