ニュース 2021.08.07. 11:00

ロッテ育成・森、右打者のインコースに自信「いい感じで投げられている」

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ロッテの育成・森遼大朗[提供=千葉ロッテマリーンズ]

強いまっすぐ


 ロッテの育成・森遼大朗は、ここまでイースタン・リーグトップの8勝、勝率.889、防御率もリーグ3位の2.42という成績を残す。

 7月20日の日本ハムとの二軍戦では9回を1安打10奪三振無失点に抑え、プロ入り後初めて完封勝利を挙げるなど、5月22日の日本ハムとの二軍戦から現在自身6連勝中だ。

 本人はここまで勝ち星を積み重ねられている要因に「打撃陣に援護してもらえているところが大きいなと思っているのと、自分のやりたいことがしっかりピッチングに反映されている感じがします」と自己分析する。

 具体的に“自分のやりたいこと”について森は「強いまっすぐを投げたり、三振が欲しい場面で取れていたり、あとはピンチの場面でしっかり低めに丁寧にというのはできているのかなと思います」と説明した。

 “強いまっすぐ”に関しては、これまでも19年1月の取材で「このオフはボールのスピードをあげること。力強い、押せるボールというか、甘く入っても空振り取れたりとか、ファウルを取れるようなボールというのを目指してやっています」と話せば、1回を無失点に抑えた同年2月10日に行われたラミゴ戦の登板後も「強いボールを投げるというテーマで投げました」と、プロ入りしてから長年こだわってきた部分のひとつだ。


右打者のインコースに手応え


 今季の森の投球を見ていると、右打者のインコースに投げる球が素晴らしい。5月12日のDeNAとの二軍戦で初回二死走者なしから蛯名達夫を空振り三振に仕留めたインコースのスライダー、6月17日の巨人との二軍戦で岸田行倫を投手ゴロに打ち取った145キロのインコースストレートは非常に良いボールだった。

 森は「右のインコースは、自分の生命線といってもいいくらい重要な球。そこはすごく今年は、いい感じで投げられているので、結果もついてきているのかなと思います」と手応えを掴む。

 右打者のインコースに投げきることができることで、「ピッチングの幅も広がっていきますし、すごく自分のなかでは便利な球だなと思っています」と明かした。


勝負球のフォーク


 右打者のインコースのストレートともに、勝負球のひとつとして投げるフォークも非常に良い。

 7月20日の日本ハムとの二軍戦では、これまで3度打点王に輝くなど一軍で実績もある中田翔からフォークで空振り三振を奪ってみせた。

 昨年までは、勝負球の変化球としてスライダーとカーブを使うことが多く、この2球種にどこか頼りがちなところがあった。森自身も「カーブ、スライダーだけでは苦しかった。また、フォークは2年目くらいからずっと投げていましたが、去年、一昨年はそこまで頻繁に使えるようなボールではなかった」と振り返る。

 「そこにフォークが使えるようになったのが大きいと思います」と話すように、“フォーク”という新たな武器が加わったことで、打者を打ち取る幅が広がった。


鋭い目つき


 また、ここ最近の森が投げている表情を映像でみると、目つきが鋭くなり、自信を持って投げているように見える。

 「自分でこう投げれば、うまくいくんじゃないかというのが少しわかってきたような感じがあります」。

 「(具体的には)投球フォームがしっかり固まってきて、バッターに対してのラインだったりというのが、すごく今年は見えやすいかなという感じですね」。

 右肘の故障明けだった20年1月の取材では「フォームがあまりよくなくて、怪我をしてしまった。投げている時のタイミングとかが、あんまりよくなかったのかなと思います。フォームを見直してやっています」と、“投球フォーム”に課題を抱え、試行錯誤している時期もあった。

 そこが改善され、投球フォームが固まり、フォークという新たな武器ができ、さらには強いまっすぐが投げられるようになった。日々の積み重ねが、今の結果、そして自信に繋がっているのだろう。

 「このままの調子で、怪我をせずにしっかり投げて、勝ちを積み重ねていければいいかなと思います」。ファームでは“エース級”の働きを見せる森。シーズン最後までこの状態を継続していって欲しいところだ。

取材・文=岩下雄太

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