2021.08.17 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 2 | 終了 | 6 | 阪神タイガース |
東京ドーム |
今季の変則日程も追い風に?
阪神の“怪物ルーキー”佐藤輝明が17日、東京ドームで行われたDeNA戦で2打席連発を含む3安打3打点と活躍し、チームの3連勝に貢献。さらに、55試合を残して田淵幸一さんが1969年に記録した球団の新人最多本塁打記録に並んだ。
阪神は初回、一死満塁で打席に入った佐藤がDeNAの先発左腕・濱口遥大から右翼フェンス直撃の適時打を放って先制点をもたらすと、3回には追い込まれながらもインサイドのボールを右翼席まで運んでリードを広げた。
その後、一時は同点に追いつかれたが、6回に再び濱口が投じたインサイドのボールを、今度は左中間スタンドまで運び、チームは勝ち越しに成功。8回には梅野隆太郎や近本光司の適時打などでリードを広げて試合を決定づけた。
17日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷沢健一さんは1本目の本塁打について「佐藤の良い時は体とバットが一緒に回っていかない。体が止まってヘッドだけ走る」と評し、同じく同日の放送で解説を務めた笘篠賢治さんは、インサイドのボールを逆方向に運んだ2本目に「インサイドのベース版の幅を利用してもこれだけ技術的なバッティングをされると、高低でどう料理するかという考え方を持たないとピッチャーはきつい」と感嘆。
また、この日の放送でMCを担当した大久保博元さんは「通常、インコース打てないと言われた人は一生打てないで終わる人が多くて、3年で打てたら天才みたいなもの。それが1年目の後半に打てるようになってきた」と、インサイドが弱点と言われてきた男の2発に驚きを隠せない様子だった。
この現状について笘篠さんは、自身の経験も踏まえながら「新人にとって1年目の中盤はちょうど疲れている時期。それがオリンピック期間で疲れがとれてエキシビジョンで取り戻した。今回のスケジュールは非常に良かったんじゃないかと思う」と指摘。大久保さんは「そういう意味でも持っている」とつづけ、大物ルーキーの規格外ぶりをあらためて強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』