「本当に愚かな行為」
トレードで巨人に移籍することが決まった中田翔選手(32)が20日、都内の巨人軍・球団事務所にて記者会見を実施。
「今はすごく後悔、反省しています。本当にすみませんでした」と、一連の騒動について謝罪した。
プロ14年のキャリアで3度の打点王に輝き、通算1461試合の出場で261本塁打・950打点をマークしている球界屈指の右の大砲。
日本ハムの顔としても知られているスター選手だったが、今年8月のエキシビションマッチの期間中に同僚への暴力行為が発覚。
球団から一軍・ファーム全試合への出場停止処分が課されていた。
今後の動向に注目が集まった中、20日午前にまさかの急展開。
日本ハムと巨人の間でトレードの合意が発表され、今回は“無償トレード”という形で中田が日本ハムから巨人に移籍することとなった。
スーツ姿で記者会見に臨んだ中田は、「今回みなさんに迷惑をかけてしまったこと、本当に反省しています。ファンのみなさんに対しても裏切ってしまったということに関して、今はすごく後悔、反省しています。本当にすみませんでした」と冒頭に謝罪。
この話を受けた時には「正直、複雑な思いと、ありがたい気持ちと…。その時は入り混じっていたので、はじめは何も考えられませんでした」と率直な胸の内を明かしつつ、「こうやってチャンスをいただけたこと、その期待を裏切ってはいけないと思っています。またイチから自分をしっかり見つめ直して、しっかりやっていきたいなと思います」と現在の心境を語った。
また、古巣への想いについては、「自分を育ててくれたのは北海道日本ハムファイターズであり、北海道日本ハムファイターズファンのみなさん。すごく感謝をしています」とコメント。
つづけて、「今回、自分がやってしまったことは本当に愚かな行為だと思う。申し訳ない気持ちと後悔が強く、毎日そのことが頭から離れませんでした。野球ができない苦しさというのも経験して、本当に申し訳ないという気持ちです」と振り返り、感謝と謝罪のことばを並べる。
最後に、今後について、「またイチからやり直す気持ちと覚悟を持ってやっていかなければ行けない。そう簡単に信頼を取り戻すことはできないかもしれませんが、しっかりと自分を見つめ直して、野球人として、人として前に進んでいきたい」と意気込みも。
すでに日本野球機構よりトレード公示も出ており、巨人での背番号も「10」に決定。このままチームへ合流し、出場選手登録するかを判断するという。