◆ “代打の切り札”が殊勲打
ヤクルトは24日、静岡草薙球場で行われた中日戦に2‐1と勝利し、接戦を制した。7回に代打の川端慎吾が1ボール2ストライクと追い込まれながら三塁手のグラブを弾くタイムリー内野安打を放ち試合を決めた。
殊勲打を放ったベテランは、「当たりは良くなかったですが、気持ちで打ちました。越えてくれて良かったです」と、喜びを噛みしめた。
「ここ一番のところで集中して、しっかり準備をするということを考えてやっています」と、川端。2015年の首位打者は今季、打率.373と代打の切り札として輝きを放っている。
この日は先発した高橋奎二が7回途中6安打1失点と粘りの投球を披露し、「今日はピンチの場面でギアを上げてしっかり押し込むことができました」と、自身の投球に及第点を与えた。
それでも「最後のイニングのようなところでしっかり投げ切れなかったのが反省点です」と、7回を投げ切れなかったことを課題に挙げた。
首位の阪神、2位の巨人がともに勝利し、今後も逆転優勝へ負けられない戦いが続くが、ベテランと若手が一丸となり、頂点を目指していく。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)