◆ 途中出場のみで打率.373のハイアベレージ
ヤクルトの川端慎吾が24日、静岡草薙球場で行われた中日戦の7回に代打で出場し、チームに勝利を呼び込む決勝打を放った。
川端は1−1の同点で迎えた7回裏二死二塁の場面で打席に入ると、1ボール2ストライクと追い込まれながらもアウトローのボールをコースに逆らわず流し打つと、バウンドしたボールが三塁手のグラブを弾き、二塁走者が生還。これが決勝となり、ヤクルトが2−1で接戦を制した。
24日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた齊藤明雄さんは、「優勝を経験している選手がこういうところでヒットを打つのは流石。今までだと恐らく引っ張っていたボールなんだけど、追い込まれてもしっかり逆方向に打ってタイムリー。得点圏打率が高いのもうなずける」と語り、かつてヤクルトがリーグ制覇を成し遂げた2005年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得したバットマンの存在感に感嘆していた。
川端は今季、ここまでスタメン出場はないものの、52試合に出場して打率.373(51打数19安打)、得点圏打率.375(24打数9安打)という好結果を残し、代打の切り札として活躍。上位2チームを追走する上で欠くことのできない戦力となっている。