2021.08.24 18:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 2 | 終了 | 1 | 中日ドラゴンズ |
静岡 |
齊藤明雄氏「作戦面で差が出た」
中日はヤクルトと投手戦を演じるも1-2で敗れ、連敗を喫した。先発の福谷浩司は8イニング・111球を一人で投げぬき、7安打2失点、無四球6三振と好投したものの両リーグ最多となる10敗目。打線が12残塁を叩き出す拙攻で援護できず、犠牲フライで挙げた1得点に終わった。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた齊藤明雄さんは、相手のエラーで先頭打者を出塁させた5回と9回の中日の攻撃に注目。
同点とされた直後の5回は、イニング先頭の1番・京田陽太が一塁手の失策で出塁すると、2打席連続安打と当たっていた加藤翔平が初球に送りバント。無事に得点圏に走者を進めたものの、後続が倒れ得点にはつながらなかった。
齊藤さんはこの場面について「京田の打球をエラーしてもらって、加藤はいい感じで2本ヒットを打っているんですけど、わざわざバントでアウトを与えてしまっている。作戦が消極的になりすぎたのでは」との見解を示し、得点力不足に悩むベンチの判断を指摘した。
一方、1点を追う9回は、イニング先頭の9番・福谷に送られた代打・福留孝介のゴロを遊撃手が後逸し先頭打者を出塁させるも、続く1番・京田が初球にバントの構えを見せると、2球目はバスターエンドラン、3球目はバント(ファウル)と二転三転。結局「遊飛」に倒れ走者を進めることができず、1点差を追いつけずに終わった。
同点の5回でバントした場面とは違い、「ここは反対にきっちり送らなければいけない場面だと思うんですよ」と齊藤さん。「5回はまだ攻撃があるし、9回は同点か逆転っていうところなんで、まず最初に狙うのは同点だと思うんですよね。クリーンナップにも回ってくるし、その辺の作戦面でちょっと差が出たのかな」と、中日打線のチグハグな作戦に疑問を投げかけた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』