HRダービー単独トップ浮上、打点は18点差の断トツ
先週末の負け越しから立ち直った巨人が、広島に連勝でカード勝ち越し。
25日の試合は終盤まで同点のまま進むもつれた展開になった中、試合を決めたのは主砲のバットだった。
この日は先発・直江大輔が初回に1点を失い、2回にも2点を奪われてKOと早々にリードを許す厳しい展開。
それでも巨人は1回裏に1点を返すと、3回には一死一塁から岡本和真が右中間に運ぶ技ありの適時二塁打で反撃の狼煙。
さらに二死二塁からザック・ウィーラーに適時二塁打が飛び出し、序盤のうちに3-3と追いついた。
中盤は広島先発・玉村昇悟を打ちあぐねたものの、巨人も直江の後を受けた大江竜聖が2回2/3を無失点、高梨雄平は2回を無失点とリリーフ陣が奮起。
その後も畠世周から中川皓太へと繋いで同点を守ると、8回に一死から安打の丸佳浩を一塁に置いて、頼れる主砲・岡本がコルニエルの投じた初球157キロをものの見事にとらえる31号勝ち越し弾。
岡本の3安打・3打点の活躍もあって、巨人が苦しい試合に逆転勝ち。他会場で首位・阪神が敗れたため、ゲーム差は「1」に縮まった。
試合後のヒーローインタビューでは、“いつもの”トーンでマイペースな回答を連発した殊勲の主砲。
本塁打についても「丸さんが打ったんで、ちょっと初球どさくさに紛れて打ったろうかなぁと…」と返して笑いを誘ったが、この日の活躍によって本塁打ランキングでもセ・リーグ単独トップに浮上。打点ランキングでは2位の村上宗隆(ヤクルト/69点)に18点差をつける87打点と、積み上げてきた数字は凄まじい。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した球団OBの斎藤雅樹氏も、この試合のポイントについては「岡本でしょう」と即答。
「ヒーローインタビューは素っ気ないんですけど、3安打・3打点ですよね。特に2本目(適時二塁打)なんかはボール球ですよ。あのボールを打たれたのではピッチャーはお手上げですね。素晴らしかったです」と同点を呼び込む反撃の一打を絶賛。
また、8回の勝ち越し弾についても、「どさくさに紛れて打ったと言いますけど…150キロ以上のまっすぐですから。そうかんたんに打てるもんじゃないと思うんですけど…これもしっかり打ち返せるだけのパワーがあるということ」と、再び賛辞の言葉を並べた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』