2021.08.26 18:00 | ||||
阪神タイガース | 9 | 終了 | 3 | 横浜DeNAベイスターズ |
京セラD大阪 |
今季64失策は両リーグワースト
阪神が1勝1敗で迎えたカード3戦目を制し勝ち越し。2位の巨人は広島に敗れたためゲーム差「2」、試合がなかった3位・ヤクルトとは「2.5」差に拡げた。
阪神は今季3戦3敗と苦手にしていた左腕・坂本裕哉を相手に、近本光司の先頭打者ホームランで幸先よく先制すると、直後の2回に同点とされるも、3回に9番・ガンケルの安打をキッカケに作ったチャンスで内野ゴロの間に勝ち越し。さらに3番・サンズの20号2ラン、5番・佐藤輝明の犠飛で一気にリードを拡大した。
阪神打線について、26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた井端弘和さんは「苦手な坂本投手を攻略した。天敵はあまり作りたくない。ましてや下位のチームですし、そういうところで負けるというのは今後痛いと思う。そういう点では攻略できたのは良かった」と、チームに勇気を与えた近本の先頭打者弾を始め、難敵を攻略して掴んだ1勝を評価した。
ただ、5回には三塁・大山悠輔が一塁へ悪送球し、6回には左翼手のロハス・ジュニアが痛恨のトンネル。失点に直結する致命的なミスも目立った。
井端さんは「勝ったとはいえミスが目立つ。まだ下位のチームだからその後に畳み掛けられなくて済みましたけど、これから巨人、ヤクルトと戦う上では攻め込まれる可能性もあると思うので、ミスを減らしていかなきゃいけない」とコメント。
同じく解説を務めた谷沢健一さんも「リードしている展開だけど、場合によっては流れが変わってしまう可能性もある」と守りのミスが試合展開に及ぼす影響の大きさを指摘した。
また、大山の送球がショートバウンドし失策が記録された場面について、谷沢さんは「サンズがファーストに慣れていないせいもあって、大山の球質をわかってないよね。大山のエラーに違いないんだけど、サンズの判断ミスという点もある」と、一塁手がカバーできる範囲内だったと指摘。このプレーについては井端さんも「ファーストもちょっと伸びれば捕れる送球だった。この辺のミスは減らしていかなきゃ」と話していた。
阪神は今季96試合目で2つのエラーを記録し、両リーグワーストの64失策。依然として首位はキープしているものの、ディフェンス面の弱さが今後の首位攻防における不安要素となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』