谷沢さんは「打線の奮起」にも注目
楽天がオリックスとの首位攻防戦を制し、首位と2ゲーム差に接近。
打線が4回までに7点を挙げ、終盤はオリックスの猛追を受けながらもなんとか1点差で押し切った。
しかし、いざ奪首へ…と突き進んで行きたいところ、チームには新たな“問題”が発生している。
26日、守護神の松井裕樹が突然の登録抹消。のちに右太ももを故障したことが明らかとなったのだ。
松井は今季43試合に登板してリーグ2位の24セーブを記録。防御率は0.63という圧巻の投球を見せていただけに、チームにとっては大きな痛手となる。
この日は主にセットアッパーを務めていた宋家豪が9回にまわり、1点差のプレッシャーをはね退ける見事な3人斬りで今季初セーブを挙げたものの、勝負の9月戦線を前に守護神不在での戦いを強いられるというのは不安も大きい。
26日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、解説者の谷沢健一氏がこの問題について触れ、「やっぱり痛いよね。これからの試合でどう終盤をつないでいくのか。宋なのか、酒居なのか、安樂なのか…絞り切れないゲーム運びにならざるを得ない」とコメント。
乗り切っていくためにはブルペン陣のフル回転はもちろんのこと、「投手力を凌駕するような打線の奮起も必要になってくる」とし、これまで以上に打線の援護が重要だと語った。
また、同じく番組に出演した井端弘和氏も、「チームにとっては『ここまで来たら勝てる』という投手がいなくなり、相手からしたら『9回までチャンスあるぞ』ということにもなりますからね」と、“守護神不在”が与える影響の大きさについて言及。
つづけて、「特に今年好調だった松井が抜けるのは楽天にとって痛いですね」と、これまでリーグ屈指の安定感でチームを支えてきた左腕の離脱を不安視した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』