2試合連続完投で11勝目を挙げたオリックスの山本由伸<写真=北野正樹>

◆ 2週連続での完投

 オリックスのエース・山本由伸が難敵ソフトバンク相手に完封勝利を収め、カード頭をとることに成功した。

 オリックスは東京オリンピックの日本代表だった山本が、一方のソフトバンクは同アメリカ代表のマルティネスがそれぞれ先発。オリックスは初回から走者を出すものの、マルティネスの前に3イニング連続で併殺に倒れるなど、好機を生かしきれない。しかし4回、一死二、三塁のチャンスを作ると、初回の守備で好守を披露し、山本を救った西村凌が、左中間フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、バットでもエースを援護した。

 投げては、山本が最速157キロのストレートを軸に9回を106球、被安打4、奪三振9、無四球、無失点とソフトバンク打線を圧倒。わずか2点の援護ながら完封でリードを守り切り、リーグトップタイの11勝目。自身としても前半戦から続いている連勝を「8」に伸ばした。

 試合後、打のヒーローとなった西村は「チャンスの場面でしたし、何とかつないでいこうという気持ちで、初球から積極的にいこうと思っていました」と殊勲の打席を振り返りつつ、「前半戦はチームに貢献出来なかったので、後半戦はチームに貢献したい」と笑顔を見せた。

 一方、先週の完投に続いて完封勝利を飾った山本は「ホッとしている」と安堵の表情を浮かべ、完封については「4回ぐらいに球数が少ないのを確認して、完封できるのかなと思った」とのこと。連勝が続いていることに関しては「テンポよく2試合投げられたので、疲れをとりながらやっていきたい。きょうは長打に気をつけて、丁寧にストライクゾーンで勝負できた。とにかくチームが良い順位なので、チャレンジャーの気持ちでやっています」と、慢心はない。

 また、オリックスの中嶋聡監督は「ナイスピッチング。向こうもどんどん仕掛けてくるというのもありますが、コントロール、キレ、全て良かった。年間を通して良いとき、悪いときあるんですけど、その波が少ない。最後まで完走してもらいたい」と、安定感抜群のエースを称賛。さらに、完封したことで中継ぎ陣を休ませられたことにも言及した。

 西村のタイムリーについては、「ダブルプレーが続く展開の中で、西村がよく打ってくれた」と評価。さらに、「併殺にはなったけど攻撃はできていた」と、打線の状態には一定の満足感を示した。今後に向けては、 「カード頭を取って次から尻つぼみなところがある。明日からまた気を引き締めてやっていきたい」と、カード勝ち越しを見据えた。

取材・文=どら増田

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