カード勝ち越しがかかる重要な一戦
ソフトバンクとの3連戦、2試合を終えて1勝1分と勝ち越しに王手をかけているオリックス。
29日の試合で先発マウンドに登るのが、今季途中からチームに加入したグレン・スパークマンだ。
前回登板は18日の日本ハム戦。来日初登板・初先発は屋外球場での試合で雨も降るバッドコンディションの中、4回を投げて被安打3、奪三振3の2失点で勝ち負けつかずという内容だった。
右腕はその来日初マウンドについて、「緊張と興奮が入り混じったような気持だった。少し取り乱してしまったところもあったと思う」とコメント。
具体的には「真っすぐもスライダーもよかったと思うけど、高めに抜けてしまうボールもあったし、そういったコントロールの部分に関してはしっかりと修正していきたい」と課題を挙げながら、「個人的には約2年振りの先発だったから、ある程度投げられたことはよかったと思うけど、次回投げる時はしっかりと5回以上、投げられるようにしていきたいね」と次回登板を見据えていた。
その後、予告先発投手として公示された試合が雨天で流れたため、少し間を空けて迎える来日2戦目。
それでも、右腕は「試合をシミュレートしてやってきた」とのことで、コンディションも「問題はない」と頼もしく言い切る。
前回はコントロールを課題として挙げていたが、「特にトレーニングというよりも投球フォームを見直して、そこをブルペンで取り組んで良くなって来ている」と手ごたえを口にしており、得意としているカーブとスライダーについても、「前回より良くなっている。まだまだ満足できるものではないが、それが満足できるものになっていけば」とさらなる良化にも自信をのぞかせた。
大変な情勢の中、アメリカに家族を置いてのチャレンジ。2人のお子さんとは「毎朝FaceTimeで話しているよ」とコミュニケーションをとっていることを明かし、新天地の雰囲気についても「みんなナイスチームメイトなので、とても楽しんでいます」と溶け込んでいる様子。
来年は家族を日本に呼び、「日本の文化を伝えたい」とも語っている新助っ人が、オリックスの夏の祭典『Bs夏の陣2021』最終戦を締めくくる。
取材・文=どら増田