規定到達まであと「2」
広島は4日のヤクルト戦に4-2で勝利。
鈴木誠也の先制弾にはじまり、菊池涼介のソロで追加点を挙げ、6回には坂倉将吾が突き放す2ラン。3発で挙げた4点を守り切った。
ペナントレース再開以降、特に広島打線の中で目立っているのが高卒5年目の坂倉将吾。
8月を月間打率.308で終えると、9月は4試合で打率.571(14-8)と絶好調。
今季の打率も.325としており、現在のところ規定打席は未達も、実はあと「2打席」で規定に到達。現在の首位打者が打率.324のタイラー・オースティン(DeNA)であるため、坂倉はいわゆる“隠れ首位打者”ということになる。
鯉打線の中で存在感を発揮している若武者について、4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の谷沢健一氏は「會澤捕手が戻ってきたので一塁手として出場していますけど、良いプレーも出ましたしね。あと『2』で規定打席に到達するということで、注目せざるを得ないですよね」とコメント。
今季は捕手がやや多め・時々一塁という起用法でここまで90試合に出場してきたが、この日から正捕手の會澤翼がスタメンに復帰。今後はより一塁や他のポジションでの出場も増えることが見込まれるだけに、守りの負担が軽くなることで打撃がさらに上向いてくる可能性もある。
また、同じく番組に出演した立浪和義氏も、坂倉の打撃について「軸が全くブレないですし、本塁打もしっかり呼び込んで回転で打っていますよね」と絶賛。
「逆方向にも打つことができますし、素晴らしいバッターだと思います」とつづけ、通算2480安打の打撃職人もそのバッティングに太鼓判を押す。
果たして、セ・リーグ打撃成績の欄に「坂倉将吾」の名前が刻まれる時、そのポジションはどこになるのか…。まずは規定到達がかかる5日の試合に注目したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』