2021.09.04 18:00 | ||||
阪神タイガース | 4 | 終了 | 3 | 読売ジャイアンツ |
甲子園 |
及川と小川が7,8回を無失点リレー
首位の巨人を「-0.5差」で追いかける阪神は4日、甲子園で巨人と対戦し、9回裏に4番・大山悠輔の2ランでサヨナラ勝ちを収め、首位に浮上した。
試合は阪神の先発・ガンケルと、巨人の先発・髙橋優貴の投げ合いなったが、巨人が4回表に大城卓三の適時打で先制。しかし阪神も5回裏に梅野隆太郎が2ランを放って逆転に成功する。
ところが直後の6回表、ガンケルが巨人の4番・岡本和真に逆転2ランを被弾。阪神は再びリードを許す展開となったが、1点差のまま9回裏を迎えると、先頭の糸原健斗が粘りに粘って8球目をレフト前に運んで出塁。続く大山がビエイラの156キロのストレートを振り抜き、左翼スタンドにサヨナラ2ランを放り込んだ。
4日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷沢健一さんは、サヨナラを呼び込んだ殊勲者に、及川雅貴(20歳)と小川一平(24歳)の若い両リリーバーをピックアップ。
及川は7回一死一塁の場面でガンケルをリリーフ。代打の若林晃弘には四球を与えてしまったが、1番・丸佳浩を空振り三振に仕留めると、二死満塁となりながら最後は中島宏之を空振り三振に斬ってとるピッチング。一方の小川も8回をしっかり無失点でつなぎ、9回表は岩貞祐太がピシャリと3人で抑えた。
谷沢さんは「よくこの場面で、1点差で、若い選手をつかったと思う。私は岩崎とか岩貞を早めに使ってくるかと思ったが、今後の戦いを考えた上で、及川と小川は阪神のリリーフ陣に不可欠な選手。だから育てようと気持ちもあったと思うし、このふたりが抑えたことで最後の大山のサヨナラホームランにつながったと思う」とコメント。首位攻防という緊迫した試合の中で若いピッチャーを起用した阪神ベンチの采配に感嘆しつつ、両投手のピッチングを称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』