2021.09.12 17:45 | ||||
中日ドラゴンズ | 9 | 終了 | 5 | 東京ヤクルトスワローズ |
バンテリンドーム |
一振りで流れを変えた44歳
中日が最大4点差をひっくり返し、今季大きく負け越しているヤクルトを相手に逆転勝ち。2点ビハインドの7回に福留孝介が試合を振り出しに戻す同点2ランを放ち、8回のビッグイニングを呼び込んだ。
福留は「5番・右翼」で先発出場すると、第3打席まで快音がなかったものの、2点差で迎えた7回二死一塁の場面で左腕・田口麗斗の2球目のストレートを一閃。打った瞬間に確信の一発は、バンテリンドーム最深部の右中間スタンドへ飛び込む起死回生の3号同点2ランとなった。
12日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた真中満さんは「今日のこの当たりは全盛期を彷彿とさせるというか、ほぼ全盛期と同じような打球ですよね。センターの深いところなんで、よく飛んだなというバッティング」と、現役最年長の44歳が放った強烈な一撃を絶賛。
今季は打率2割台前半を推移しているが「アベレージこそ高くないですけど、やっぱり存在感は抜群ですよね。なんかああいう場面で迎えると、相手からすると気持ち悪いんですよね」と、勝負強い打撃でチームを支える大ベテランを称えた。
一方、現役時代に投手だった解説の齊藤明雄さんは「(投手は)神経使いますよ。いちばん大事なのはストレートの使い方ですよね」と、投手目線で福留との対戦における注目ポイントを解説。
齊藤さんは「田口が打たれたのもストレートですよね。振り返って見ると『打ってください』というようなボールを投げてしまったかな。『ベテランにはストレート』と言うんですけど、コースをしっかり考えないと行けないですよ」と、田口の失投でもあった点を指摘した。
とはいえ、失投を一振りで仕留める福留も圧巻。昇竜復活を掲げる中日には頼もしいベテランがいる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』