ニュース 2021.09.13. 11:30

首位・ロッテ、上位対決に4勝1敗1分 貯金は今季最多の「12」

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首位を走るロッテ (C) Kyodo News

先週1週間を4勝1敗1分


 ロッテは先週、オリックス、楽天との上位対決が続く1週間となったが、4勝1敗1分で勝ち越し、8日の試合後には首位に再浮上した。

 ロッテは9月4日からの日本ハムとの3連戦に2勝1分と勝ち越し、5日の試合後には球団51年ぶりとなる9月単独首位に浮上と、最高の状態でオリックスとの“首位攻防戦”を迎えた。

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 敵地・ほっと神戸での“首位攻防”の初戦、11勝を挙げる宮城大弥から打線は初回に4番・マーティンの2点適時二塁打で幸先よく2点を先制すると、2回にも中村奨吾の犠飛で2回までに3点を奪う展開。先発・美馬学も6回を1失点にまとめ、“勝ちパターン”の7回を担当する国吉佑樹にバトンをつないだ。国吉が1イニングを無失点に抑えたが、8回に登板した佐々木千隼が2点を失い同点に追いつかれる。3-3の9回は田中靖洋がマウンドにあがるも、大下誠一郎に適時打を浴びサヨナラ負け。オリックスと入れ替わり2位に後退した。

 7日の試合前まで4月23日のソフトバンク戦、2-1の9回に逆転を許し敗戦して以降、6回終了時点でリードしている試合は28連勝中(28勝0敗4分)だったが、この試合に敗れその連勝もストップ。3回以降チャンスを作りながらあと1本出なかったとはいえ、序盤に宮城から得点し、先発がゲームを作り、リリーフ陣につなぐ理想的な試合運びだっただけに、この負けはチームにとって痛い負けのように思えた。

 ここでズルズルいかないのが今年のマリーンズ。翌8日の第2戦は4回に先制を許すも、6回にマーティンの適時打で同点に追いつき、1-1の8回にマーティンの3ランで勝ち越し。このリードを8回・佐々木、9回・益田直也の継投で逃げ切り、首位に再浮上。3戦目も1-2の9回に荻野貴司の値千金の同点本塁打が飛び出し引き分け。

 本拠地・ZOZOマリンに戻って10日からの楽天との3連戦では、2-2の9回二死走者なしからレアードが第22号ソロでサヨナラ勝ち、2戦目は小島和哉がプロ初完投勝利、3戦目は先発・河村説人が初回に失点し、打線も初回に満塁の好機を活かせず無得点、2回も一死一塁から加藤がバント失敗と嫌な流れだったものの、3回に中村、レアードの一発で逆転すると、その後得点を挙げ終わってみれば9-2の圧勝。楽天との3連戦に3連勝し、2位・オリックスが西武に敗れたため、ゲーム差を「2」に広げた。投打がガッチリと噛み合った1週間だった。

▼先週1週間の成績
7日vsオリックス(●3-4x)
8日vsオリックス(○4-1)
9日vsオリックス(△2-2)
10日vs楽天(○3x-2)
11日vs楽天(○4-1)
12日vs楽天(○9-2)

先発投手が試合を作る


 先週はこれまで課題にしていた先発の頑張りが大きかった。12日の楽天戦に先発した河村以外は、5人全員がQS(6回3自責点以内)を達成し、河村もQSとはならなかったものの、5回・70球・5安打・1失点で勝利投手になった。

 長いイニングを投げたことに加え、素晴らしかったのは6人で与えた四死球は41イニングでわずかに5つ。楽天との3連戦では、初戦に先発した佐々木朗希が8回0与四死球、2戦目の小島が9回0与四死球、3戦目の河村が5回0与四死球と、1つも四死球を与えなかった。佐々木朗希、小島は立ち上がりからストライク先行の投球で球数も少なく、佐々木朗希が8回を投げ99球、小島も9回を投げ109球だった。

 先発陣が長いイニングを投げるとなれば、そのぶんリリーフ陣の負担も減る。その前の週は守護神・益田とセットアッパーの国吉が3連投し、東妻勇輔も1週間に4試合に登板するなど、リリーフ陣の疲労が心配だった。先週は益田が3連投したものの、国吉と佐々木が2登板、そのほかのリリーフ陣も2登板と、リリーフ陣を休ませることができた。楽天戦の3戦目は攻撃の手を緩めず、7回以降も得点を重ねたことで、佐々木、益田を使わず勝利したのも大きい。

▼先週の先発投手
【オリックス】
7日 美馬 学 6回 安6 振4 四死4 自責1
8日 二木康太 7回 安3 振5 四死0 自責1
9日 石川 歩 6回 安7 振1 四死1 自責2

【楽天】
10日 佐々木朗希 8回 安2 振9 四死0 自責2
11日 小島 和哉 9回 安4 振8 四死0 自責1
12日 河村 説人 5回 安5 振3 四死0 自責1


繋がる打線


 打線も7・8月の月間MVPに輝く活躍を見せた藤原恭大が9日に一軍登録を抹消されるも、その穴を全員でカバーした。

 9日のオリックス戦では同日に昇格したばかりの小窪哲也が『2番・一塁』で出場し、0-2の7回に移籍後初安打となる第1号ソロを放てば、『2番・一塁』で出場した11日の楽天戦では初回に先頭の荻野の三塁打を打った直後の初球をレフトへ先制の犠飛。2番で出場した2試合は、いずれも打点を挙げた。

 楽天との3連戦では、レアードが打ちまくった。初戦にサヨナラ本塁打を含む2本塁打3打点、34歳の誕生日となった11日の2戦目も7回に適時二塁打、3戦目は同点の3回に打った瞬間にそれとわかる勝ち越しの2ラン、さらに貴重な2点適時打を放つなど、この3連戦は打率.636(11-7)、3本塁打、7打点の大活躍だった。

 上位打線だけでなく、8番を打つ藤岡裕大も好調で、1日の西武戦から10試合連続安打中。12日の楽天戦ではセンターオーバーの適時二塁打を放ち、下位打線から上位打線につなぐだけでなく、好機で1本出ると大量得点になりやすい。“8番”藤岡は、打線において非常に重要な役目だ。

単独首位も油断は禁物


 1カ月前に後半戦が始まったときには、貯金が3つで、首位・オリックスに2.5ゲーム差で追う3位だった。後半戦の1カ月で15勝6敗1分、貯金を12に増やし、単独首位に立った。

 7月以降は3連敗が1度もなく、打線はリーグトップの得点力を誇り、投手陣も勝利の方程式が確立され、ここへ来て先発陣も安定してきた。チーム力は間違いなく上がっている。

 残りは35試合。首位だからといって安心もできない。昨年はソフトバンクと優勝争いを演じながら、最後は急失速した例もある。さらに47年間勝率1位でのリーグ優勝はなく、シーズン最終盤に優勝へ向けて、重圧を感じることがあるかもしれない。

 とにかく今は首位、優勝マジックといった先のことを話すよりも、目の前の試合に勝利して貯金を増やしていくことが大切。白星を積み重ねた先に、優勝マジック点灯、その先のリーグ優勝も見えてくる。今の状況を楽しみながらも、冷静でいたい。

文=岩下雄太
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