○ 中日 1 - 0 ヤクルト ●
<18回戦 バンテリンドーム>
中日がヤクルトとの接戦を制して4連勝。先発の小笠原慎之介が7回無失点と好投し、初回に挙げた1点を守り切った。
中日の先発・小笠原は初回、二死一、二塁の状況で5番・オスナに鋭い打球を打たれたが、これを右翼手・加藤翔平が好捕。小笠原が「加藤さんのファインプレーでなんとか自分のピッチングができたし、なんとか0で抑えることができた」と振り返った値千金のプレーでスコアボードに「0」を刻むと、その裏に京田陽太の三塁打と大島洋平の適時打で先手を奪うことに成功した。
小笠原は勝利投手の権利がかかった5回に一死一、二塁で青木宣親を迎えたが、ここで青木を一ゴロに仕留めると、二死二、三塁で今度は山田哲人を右飛に打ちとった。7回には捕手・木下拓哉の送球ミスもあり二死三塁のピンチを背負ったが、塩見泰隆から空振り三振を奪って切り抜けた。
7回裏の攻撃で一死二塁の好機を迎えたところで代打を送られ降板となったが、「自分のピッチングができた」と、7回を97球、被安打4、与四死球3という内容で投げ切った。
試合は9回に守護神のマルティネスが無死一、二塁とピンチを迎えたが、西浦直亨の犠打を処理した福田永将が三塁を封殺。さらに代打・川端慎吾を二ゴロに打ちとり、一塁走者を一、二塁間に挟んでランダウンプレーに。打者走者はセーフとなり、遊撃手・京田が二塁ベースを踏んだが、審判のコールがないままプレーは継続し、三塁を回ってホームを狙った二塁走者を今度は三本間で挟んでアウトがコールされた。
試合は二死一、二塁で再開されそうになったが、中日側のリクエストにより京田が二塁ベースを踏んでいることが確認され、ダブルプレーが成立。この判定を受け、ヤクルトの高津臣吾監督が猛抗議を続けたが判定は覆らず、試合は終了。勝利を収めた中日は4連勝を飾った。
試合後、後味の悪い幕切れにも中日の与田剛監督は「選手たちが冷静によくやってくれた」とコメント。お立ち台に上がった小笠原は「また自分のピッチングができるように、長いイニングを投げてリリーフの先輩たちを休ませられるように頑張りたい」と次戦を見据えた。