◆ 西武打線を料理しキャリアハイの6勝目
オリックスの山﨑福也投手(29)は19日、本拠地での西武戦に先発し6回1失点と好投。自身のシーズンキャリアハイを更新する6勝目(9敗)を手にした。
山﨑福はストレートとスライダー、チェンジアップのコンビネーションを軸に、時折カーブを混じえて西武打線を翻弄。失点は4回二死から4番・中村剛也に浴びたソロホームランの1点に抑え、チームの3連勝に大きく貢献した。
19日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた高木豊さんは「緩急自在。同じ球種で、速いボールを投げたり抜いたりできる。そうなると打者は球種に的を絞りにくい」と打者視点から山﨑福の投球を分析し、「(西武打線は)的が絞れなかったし、本当にボールを操っているという感じだった。非常に素晴らしい投球ができたと思う」と称賛した。
また、同じく解説を務めた斎藤雅樹さんは「それができると、球種が少なくても何種類か持っているのと同じになる」と、同球種の強弱で緩急をつけることの有効性を説明。「今のピッチャーはいろいろな球種を持っているけど、あまり(球速帯が)変わらないという人も多い」と山﨑福のようなタイプが貴重な存在であることも指摘し、「球種が少なくてもタイミングをずらすことで、違う球種になる」と投球術次第で打者を打ち取る可能性が広がることを強調した。
山﨑福はプロ7年目の大卒左腕で、今季は18試合に登板し6勝9敗、防御率3.66の成績。勝ち星こそ伸びていないものの、山本由伸・宮城大弥・田嶋大樹の3本柱に次ぐ96イニングを消化しており、優勝争いを繰り広げるオリックス先発ローテーションの一角を支える働きを見せている。