42打席連続無安打
リーグ2位と3位の直接対決になった“伝統の一戦”第1ラウンドは、互いに決めきることができず6-6の引き分け。
阪神は土壇場9回に試合を振り出しに戻し、裏の大ピンチを中野拓夢と坂本誠志郎の好プレーでしのいでドローに持ち込んだ。
「負けなかった」という点は前向きに捉えられる一方で、気になるのは前半戦のチームを牽引した“ゴールデンルーキー”の状態…。
佐藤輝明は一軍復帰後2戦目となるこの日も快音なしに終わり、3打席無安打で連続無安打は「42打席」まで伸びた。
9回は6-6と追いついてなおも無死二塁というチャンスで打席が巡ったが、ここは代打・島田海吏のコール。トンネル脱出のキッカケを掴むことはできなかった。
9回の佐藤輝明への代打について、24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷繁元信氏は「賭けに出るかどうか、というところだったと思います」とベンチの心情を推察する。
阪神ベンチは二塁走者、すなわち勝ち越しの走者を三塁に進めることを第一に考え、佐藤に代打を送った。一方で谷繁氏は、「40打席以上ヒットが出ていないという中で、もしあそこで佐藤に適時打が出ていたら、阪神はめちゃくちゃ勢いに乗るなと思った」とし、佐藤に賭けるという選択肢もあったことに言及。
どちらが正解・不正解ということではなく、「ここは監督が考えることですからね。ひとつの勝利を取りに行ったということ」とまとめ、目の前の1試合にこだわった阪神ベンチの意図を解説した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』