「0-7」から猛追
ここに来て9連勝と勢いに乗るヤクルトだったが、29日の試合はDeNAに5-7で敗戦。
9月13日以来、実に16日ぶりとなる黒星を喫した。
5回表を終えて、0-7と大きなリードを許した前半戦。
それでも打線は5回、死球の走者をキッカケにDeNA先発の大貫晋一を攻め、宮本丈の適時打で反撃の狼煙を上げる。
さらに青木宣親の適時二塁打、山田哲人にも2点適時打が飛び出し、この回一気の4得点。3点差まで詰め寄って後半へと移った。
その後は三嶋一輝とエドウィン・エスコバーを打ち崩せずに9回を迎えたが、土壇場でもうひとつ見せ場が。
山﨑康晃に対して先頭の代打・川端慎吾が二塁打でチャンスメイクすると、塩見泰隆のライトへの二塁打で5-7。一発出れば同点というシチュエーションをつくり、山﨑をKOする。
さらに四球で一死一・二塁。一発で逆転サヨナラまでチャンスを拡げたが、ここは代わった平田真吾に対して山田哲人と村上宗隆が外野フライに倒れて万事休す。
最大7点差から2点差まで迫ったものの、同点・逆転とはならず。連勝は「9」でストップした。
2週間以上ぶりの黒星となったが、解説陣は敗戦の中にもヤクルトの“強さ”も見出している。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は、「7点取られていても、打線は打線で自分たちの持っているものを出そうとしている」と、見事な反撃を見せた打線の好調ぶりに注目。
大量点差になっても、「つなげよう、つなげようとする勢いを感じる」と諦めずにやるべきことを継続する姿勢についても触れ、「DeNAも最後までハラハラしていたと思います。それだけヤクルト打線の勢いというのは相手の投手を痛めつけますよね」とコメント。
何点差があっても諦めずに圧力をかけていく姿勢、そのプレッシャーが相手投手陣を苦しめ、後半の猛攻に繋がったと解説した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』