2021.09.29 17:45 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 2 | 終了 | 15 | オリックス・バファローズ |
ZOZOマリン |
高卒5年目、6度目の先発登板で掴んだ待望の1勝
オリックスの高卒5年目右腕・山﨑颯一郎投手(23)は29日、敵地でのロッテ戦で6回途中4安打2失点と力投。マジック点灯阻止がかかる首位攻防カード第2戦という重責も跳ねのけ、嬉しいプロ初勝利(1勝2敗)を掴んだ。
初回から2四球を与える立ち上がりで、2回には二死一塁の場面で8番・加藤匠馬にプロ初ホームランを献上。甘く入ったストレートを左翼席へ運ばれ2点を失った。
それでも3~4回はゼロを並べ、5回に味方打線が一挙6得点のビッグイニングで援護。勝利投手の権利がかかる5回裏のマウンドは、9番から始まる相手打線を三者凡退に抑えた。
6回二死一・二塁で左の藤岡裕大を迎えたところで左腕・海田智行にバトンをつなぎ、5回2/3(103球)を投げて4安打2失点、5三振4四死球の内容。右ひじ故障の影響で一時は育成選手としてリハビリに励んでいた右腕が、高卒5年目のシーズン6度目の先発登板で待望のプロ初白星を手にした。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦さんは、「若いピッチャーなので荒削りなところも確かにある」としつつも、6回途中までなんとか試合を作った粘投を評価。
格上の打者を相手に「真っ直ぐだけじゃまだ押しきれないと思うんですけど、ゲームで投げていくなかで、自分がどのカウントでどういう球種を投げればバッターを上回れるかというのを少しづつ覚えてくれれば」と話し、一軍マウンドでの経験を糧に成長することを期待した。
大矢さんは“伸びしろ満載”の190センチ右腕の姿に「こうやってオリックスの若手投手が育っていくんだなと、そういう目で見させてくれるようなピッチャー。『もっとこうしたら良いのにな』というところもあるんだけど、若者らしい、すごく楽しみなピッチャーですよ」ともコメント。ローテに定着しつつある若きホープの将来に期待を寄せていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』