本人と話をして決断
エンゼルスのジョー・マドン監督が29日(日本時間30日)、同日に行われるレンジャーズ戦前の会見で大谷翔平選手が残り試合で登板しないことを発表した。
マドン監督は大谷と話をした上で決断したことを明かし、「今季を終える適切なタイミングだと感じている」とコメント。中6日であれば今季最終戦(10月3日のマリナーズ戦)での登板も可能だったが、「複雑なことは何もない。ピッチングのことを気にせず、残り試合は打撃に集中してもらいたい」と述べ、本塁打王争いに専念させる考えを示した。
今季9勝を挙げている大谷には、1918年のベーブルース以来、103年ぶりの“2ケタ勝利&2ケタ本塁打”という偉業達成が期待されていたが、来季以降に持ち越されることになった。なお、マドン監督は来季も、大谷を指名打者とローテの一角として起用する意向を示している。
今季の“投手”大谷は、23試合に先発して130回1/3を投げて9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という成績をマーク。特に後半戦は63回1/3を投げて5勝1敗、防御率2.84、69奪三振の与四球9という内容で、67回を投げて87奪三振ながら、与四球35と安定感を欠いた前半戦から大きく改善。直近2試合は8回2失点、7回1失点と好投していたが援護に恵まれていなかった。