阪神・西勇輝 (C) Kyodo News

◆ 7月以降は「1勝5敗」…

 首位を追撃したい阪神だったが、9月最後のカードはホームで広島に3連敗…。

 30日の試合も投打が噛み合わず、4-5と1点差で競り負けた。

 ここに来て不安視されるのが、エースとしての働きが期待される西勇輝の苦闘。

 この日も2点の援護をもらった直後に鈴木誠也に一発を食らうと、4回にも鈴木に被弾。最も警戒すべき打者に打ち込まれて失点を重ねた。

 この日も勝ち負けはつかず、9月の成績は1勝0敗だが、防御率は5.75。7月以降の成績は1勝5敗と、苦しい投球が続いているのだ。

 30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した齊藤明雄氏は、本来の姿とは遠い西勇輝の現状について以下のように分析する。

 まずはこの日の投球から、鈴木誠也に浴びた2本の本塁打に関して、「調子の良い打者ではあるんですが、緩急をつけようとしているボールが全部高いですよね」と振り返り、甘く入った緩いボールを痛打されてしまったと分析。

 つづけて、「1本目もワンハンドで持って行かれていますけど、もうボールひとつ、ひとつ半低かったらレフトフライで終わっているんじゃないかなというような」とコントロールの重要さを強調。

 「立ち上がりは下半身も使えていて、ボールの勢いも戻っているなと思っていたら、その矢先に緩急をつけようとして失敗してしまった」とまとめ、良いボールを投げ込んでいながら、なかなか勝ちにつながらない現状について解説した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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