2021.10.07 17:45 | ||||
埼玉西武ライオンズ | 7 | 終了 | 0 | 福岡ソフトバンクホークス |
メットライフ |
“柱”になれると太鼓判
西武の松本航が7日のソフトバンク戦に先発登板。プロ3年目にして初完投を初完封で飾り、キャリアハイとなる8勝目を手にした。
前半戦では中継ぎへの配置展開もありながら順調に勝ち星を積み重ねていた松本だったが、6月28日の白星を最後に低迷。好投すれば援護がなく、援護があれば粘れないという試合が続いていた。
この日も初回に四球と長打で二死二、三塁というピンチを背負ったが、5番・デスパイネを中飛に打ち取ると、2回から6回までは、許した走者が四球によるひとりだけというピッチングを披露。7回一死後にデスパイネの大飛球を中堅手・岸潤一郎が一瞬見失って不運な三塁打を許したが、このピンチもリチャードを空振り三振、代打・柳町達を二ゴロに仕留め、無失点でしのぎ切った。
すると最終回は、栗原陵矢を見逃し三振、柳田悠岐を空振り三振、リチャードを空振り三振と、全てのアウトを三振で奪って試合は終了。9回を135球、2安打、10奪三振の力投で初完封を成し遂げた。
7日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦さんは、「初回を無失点で切り抜けられたのが大きかった」と指摘しつつ、「9回のピッチングを見ていても、一度軸足にしっかり乗せてから一呼吸あって投げられている。9回でもこういうしっかりした体の使い方ができると、本当の先発になってくる」と、下半身の安定感を評価した。
さらに、「あとは気持ち次第。(軸が安定することで)自分の意思を反映させるボールを数多く投げられる」と続け、そのような投球ができてくると「柱になっていく」と主張。今後の飛躍に太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』