ニュース 2021.10.11. 20:27

ドラフトでも光ったロッテの的確指名 井口監督「しっかり指名できた」

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ロッテ・井口資仁監督
 プロ野球ドラフト会議でもロッテの“的確指名”が光った。

 ロッテといえば、近年課題のポイントをシーズンオフ、そしてシーズンが入ってからもトレードなどで的確に補ってきた。今季でいえば、新シーズンに向けて内野手に課題を抱えたところで新外国人としてエチェバリア、シーズンに入ってからも序盤リリーフ陣がいまひとつ調子が上がらないとみればDeNAから国吉佑樹、故障者が相次いでいたことに加え、正捕手の田村龍弘が故障で離脱後、なかなか捕手を固定できないところに中日から加藤匠馬をトレードで補強した。

 チームの足りないところを“的確”に“補強”で補ってきたが、今年のドラフトでもマリーンズの武器である“的確”さが前面に出た。

 例年に比べて複数の球団が競合するような注目選手が不在といわれたなかで、ロッテは1位で松川虎生捕手(市立和歌山高)を指名した。

 ロッテの捕手事情でいえば、30歳の吉田裕太、29歳の江村直也、加藤匠馬、28歳の柿沼友哉、27歳の田村龍弘、宗接唯人と、20代後半の捕手が多く、育成選手の高卒1年目・谷川唯人を除くと、支配下選手では“97年世代”の佐藤都志也、植田将太がもっとも若い。植田、佐藤も来年25歳の年齢にあたり、若い捕手はドラフトで補強ポイントのひとつだった。

 井口資仁監督も球団を通じて「チームの一番の補強ポイントが捕手という事もあり、将来必ずマリーンズそして日本を代表する捕手になる存在と考え、指名させていただきました」と松川を1位で指名した理由を説明。

 続けて井口監督は 「日本一の捕手になれるように育ってほしいですし、育てたいと思います。打てる捕手と聞いていますし、ディフェンス面・人間性すべてにおいて素晴らしいと報告が上がっているので、全てを加味して1位指名させて頂きました。イメージとしては城島健司選手とかぶるものがあります」とコメントした。

 そして、2位で指名した池田来翔選手(国士舘大)も補強ポイントのひとつだった“右打ちの内野手”だ。ロッテは安田尚憲、平沢大河、福田光輝、小川龍成といった若手の左打ちの内野手は多いが、右の内野手はやや手薄だ。特に二遊間で右打ちの日本人内野手というと、一軍ではキャプテンの中村奨吾、守備のスペシャリスト・三木亮しかいない。

 さらにチーム全体を見渡しても、今季は外野と一塁を兼任する山口航輝がここまで8本塁打を放っているが、25歳以下の右打者で一軍出場しているのは山口のみというのが現状。そう考えると、的確な指名といえる。

 3位には“社会人ナンバー1”と高い評価を受けていた廣畑敦也投手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)を指名し、4位には左腕の秋山正雲投手(二松学舎高校)、5位で八木彬投手(三菱重工West)を指名した。毎年左投手を課題にするロッテだが、95年世代の土肥星也、山本大貴から98年世代の鈴木昭汰、佐藤奨真にかけて2人ずつ在籍。近い年齢のサウスポーが多く、98年以降の世代では左腕がいなかったところで、高校生左腕を指名したことは年齢構成を見ても的確といえるだろう。

 育成でも高校生の投手を2名、高校生の捕手を1名、BCリーグから内野手を1名指名した。右の投手は古谷拓郎、土居豪人、佐々木朗希、横山陸人、中森俊介、さらには育成の森遼大朗と将来を期待される投手が多く、育成で指名された田中楓基投手(旭川実高)、永島田輝斗投手(立花学園高)を、育成4年目の今季ファームで最多勝を獲得した森と同じように時間をかけて育てることができそうだ。

 即戦力の大学生、社会人、そして将来を見据えた高校生を指名したマリーンズ。この中から何人が将来、黄金時代の中心で活躍する選手が出てくるか今から楽しみだ。

▼ 井口資仁監督
「100点満点以上のドラフト会議だった。補強ポイントだった部分を含めて、しっかり指名できたと思う。池田選手は即戦力でベイスターズの牧選手のようなイメージ。廣畑選手に関しても非常に高い評価をしていたので3巡目で獲得できて本当によかった。社会人の二人の投手は即戦力で考えている。二人とも獲得できたのは大きい。基本的には中で投げてもらうようなパワーピッチャー。シミレーション通り、いや、それ以上のドラフトが出来たと思う。今回は1位から5位まで、そして育成と獲りたい選手をしっかり取れた」

▼ ロッテ
1位 松川虎生(捕/市立和歌山高)
2位 池田来翔(内/国士舘大)
3位 廣畑敦也(投/三菱自動車倉敷オーシャンズ)
4位 秋山正雲(投/二松学舎大学附属高)
5位 八木 彬(投/三菱重工West)

<育成>
1位 田中楓基(投/旭川実高)
2位 速水将大(内/富山GRNサンダーバーズ)
3位 永島田輝斗(投/立花学園高)
4位 村山亮介(捕/幕張総合高)

文=岩下雄太

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