不測の事態で好救援
阪神のルーキー・伊藤将司がプロ初のリリーフ登板で3回無失点と好投した。
先発の西勇輝が身体の異変を訴え2回途中2失点で降板するアクシデントに見舞われた阪神は、同点で迎えた4回に3番手として伊藤将司を投入。大城卓三、ウィーラー、若林晃弘を三者凡退に仕留めると、5回は先頭の菅野智之に中前打を浴びたが、1番の松原聖弥を空振り三振、坂本勇人をセンターフライ、丸佳浩は三球三振で抑える。6回も二死走者なしから大城に四球を与えたが、ウィーラーを遊飛に打ち取り、3イニング無失点の好救援。
13日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満さんは「今日はは伊藤投手がいなかったらどうなっていたかわからない。そんなゲームだった。素晴らしい仕事だったと思います」と同点に追いついた直後の登板で相手に流れを渡さなかった好投を評価。
解説を務めた池田親興さんは「先発でも良かったですが、ショートイニングでも集中していけていた。余計に凄みを増しているので、使い勝手の良いピッチャーだと思う。短いイニングでまた違う顔を見せてくれるのがいい」とリリーフでも安定したピッチングを披露したルーキーを称賛した。
敵地で引き分けた阪神は、バンテリンドームでヤクルトが勝利したため、首位との差は「2.5」に拡大。ヤクルトの優勝マジックも「8」となり、残り9試合での逆転優勝へ崖っぷちに追い込まれた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』