アストロズのダスティ・ベイカー監督

◆ ワイルドカード組が第1シードを破る

 現地時間14日(日本時間15日)、サンフランシスコでナ・リーグ地区シリーズの第5戦が行われ、ドジャースが宿敵ジャイアンツを2-1で撃破。3勝2敗で激闘を制し、リーグ優勝決定シリーズへと駒を進めた。

 これで今季のメジャーリーグにおける“4強”が出揃い、現地15日からはア・リーグのアストロズとレッドソックスが、同16日からはブレーブスとドジャースがリーグ優勝をかけて対戦する。

 ポストシーズンで最も重要とされるポイントのひとつが、チームの勢いだ。

 レッドソックスとドジャースはともにワイルドカードゲームを勝ち上がると、地区シリーズでは第1シードの同地区ライバルも倒して次のステージへ。勢いを加速させて敵地に乗り込む。

 そしてもうひとつ、短期決戦で問われるものと言えば、監督の手腕だろう。

◆ ベイカー監督にたりないもの

 残った4チームの中で、監督としての勝利数(レギュラーシーズン)が最も多いのは、アストロズのダスティ・ベイカー監督の通算1987勝。

 これはドジャースのデーブ・ロバーツ監督(542勝)、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督(441勝)、レッドソックスのアレックス・コーラ監督(284勝)の勝利数を合計しても遠く及ばない。

 ベイカー監督の指揮官としてのキャリアが始まったのは1993年、43歳の時。ジャイアンツで10シーズンにわたって指揮を執り、最終年の2002年にはナ・リーグ制覇を成し遂げた。

 その後はカブス、レッズ、ナショナルズ、そして昨季からアストロズと渡り歩き、すべてのチームで地区優勝を経験している。

 しかし、ベイカー監督に長年まとわりついてきたのが「ポストシーズンに弱い」というレッテルである。

 今季も含めて監督として24シーズン。ポストシーズンにチームを導いたのは今季で11度目だが、リーグ制覇は先述した02年の1度だけ。その時もワールドシリーズではエンゼルスに3勝4敗で敗れており、監督として世界一の美酒を味わったことがない。

 しかも、02年は第5戦に勝利してジャイアンツが先に王手をかけたが、第6戦と第7戦でいずれも逆転負け。特に第6戦は、7回表を終えた時点で5-0としていたが、エンゼルスの驚異的な粘りに屈した。

 また、2016~2017年に指揮を執ったナショナルズでは、2年連続でぶっちぎりの地区優勝。それでも、ポストシーズンでは勝負弱さを露呈し、2年続けて地区シリーズ第5戦で敗退。短期決戦での采配に疑問が投げかけられ、勇退という形でチームを去った。

 そして、アストロズ就任1年目だった昨季は、ワイルドカードシリーズと地区シリーズを勝ち上がったが、第7戦までもつれたレイズとのリーグ優勝決定シリーズは第7戦で惜しくも敗れた。

◆ “名将対決”に勝利、次は…?

 ベイカー監督のポストシーズンでの勝負弱さは、数字を見ても明らかだ。

 レギュラーシーズンでは1987勝1734敗と大きく勝ち越しているが、ポストシーズンは34勝38敗(今季地区シリーズを含む)と負け越し。特に1点差試合では7勝15敗と、競った局面で何度も痛い星を落としていることがわかる。

 12日まで行われていたホワイトソックスとの地区シリーズは、トニー・ラルーサ監督との“名将対決”として注目され、3勝1敗でこれを制したが、全て5点差以上がつく大味な展開が目立った。

 次の対戦相手となるレッドソックスは、ポストシーズン経験も豊富。45歳のコーラ監督は就任初年度にワールドシリーズを制覇するなど、ポストシーズンで通算15勝4敗と勝負強さが光る。

 監督として初の世界一を狙う72歳のベイカー監督。まずはコーラ監督との“27歳差”対決を制し、悲願の世界一に近づきたい。

 年齢的にも、「ポストシーズンに弱い」というレッテルを剥がすチャンスは今季が最後になるかもしれない。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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