サンタナ2発&オスナ逆転3ラン
リードされても諦めない。優勝に向けて、勝利への執念が揺らぐことはない。
首位に立つヤクルトは15日、神宮球場で3位・巨人と対戦。8-7で打撃戦を制し、マジックを「6」に減らした。
今季加入した2人の助っ人が、猛打を炸裂させた。
まずは7番に座るドミンゴ・サンタナが、3点を追いかける2回に反撃の16号ソロをレフトスタンドへ放つと、6回には右中間スタンドへ同点の17号2ラン。
7回に再び巨人に勝ち越しを許したが、今度はその裏の無死一・二塁から、5番のオスナが逆転の13号3ラン。「みんなが諦めずに戦っているので何とかしたかった」と、打った瞬間にわかる一発はレフトスタンドへと消えた。
試合後、高津臣吾監督は「今日はしっかり点を取って勝ちたいと思っていた」とふり返り、逆転3ランを放ったオスナに対しては「あの打席はしっかり彼らしいスイングができたし、そういう打撃を続けていってほしい。非常に良いバッティングだった」と讃えた。
両助っ人の活躍により、2位・阪神とのゲーム差は「2.5」に広がった。
「みんな一丸となって良い勝利だったと思います」とオスナ。優勝は目前。その言葉通り、チーム全員で歓喜のゴールテープを切る。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)