◆ 2年ぶりの目前での胴上げ
ヤクルトの胴上げ阻止に向け、エース・今永昇太を立てたDeNAだったが、まさかの3回5失点KO。若手中心の打線は9安打を放ちながらも初回の1点のみと沈黙するなど、優勝を争うチームと最下位に沈むチームの差を感じる一戦となった。
初回はスーパールーキー・牧秀悟の二塁打で幸先よく先制するも、先発・今永昇太が乱調で、2回にはオスナの三ゴロ間にあっさり同点に追いつかれた。3回にはヤクルトの上位打線の連打から、サンタナと中村悠平の連続適時二塁打で4点を奪われる展開に。
今永も降板後、「ブルペンの段階では良かったがマウンドでは上手く自身をコントロール出来なかった。その中でも落ち球の精度が良くなく甘く入った球を打たれてしまった。マウンドの上で工夫できず大量失点につながってしまいチームに申し訳ない」と猛省。この序盤の失点が致命傷となり、勝負の大勢は決してしまった。
それでも4番にどっしりと座る牧秀悟が長嶋茂雄超えの新人35度目の二塁打&長嶋茂雄に並ぶ14度目の猛打賞を記録すれば、期待のホープ・森敬斗も逆方向に2本の二塁打をマーク。リリーフ陣も「89年組」の三上朋也、平田真吾、田中健二朗のトリオと、マイケル・ピープルズ、山﨑康晃、伊勢大夢のリレーで勢いに乗るヤクルト打線を1安打に抑えるなど、本拠地最終戦で最低限の意地は見せた。
◆ 三浦監督「悔しかった」
目の前で胴上げを見せつけられた三浦監督は「目の前でみると、また悔しさが溢れてくる。悔しかった」と、率直な思いを吐露。「いい形で先制できたけど、その後のもうひと押しができなかった。残塁11ということで、ずっと掲げている課題が試合に出た」と振り返り、出塁した走者をいかに生還させるかという得点力に関する課題は、引き続き来季に持ち越されることになった。
3回でKOされた今永昇太については、「2回以降は粘らるなかで決めきれず、甘く高く入っていったところを捕らえられた。らしくなかった」と評価。 この日の敗戦で最下位が決まったことに関しては、「受け止めるしかない。結果にしっかりと表れている。最下位ということは、悔しい気持ちでいっぱいです」と声を絞り出していた。
就任1年目は最下位に終わった三浦ベイスターズ。昨季の最下位から2年目の今季、目の前で宙を舞った高津監督の姿を目に焼き付け、来年こそは横浜の空に舞う姿をファンに見せてもらいたい。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)