ニュース 2021.10.30. 18:47

今季の打席数は24 “代走の切り札”ロッテ・和田康士朗が盗塁王!

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2020年に開幕前に支配下選手となったロッテ・和田康士朗

代走の切り札が盗塁王


 ロッテの和田康士朗が、チームメイトの荻野貴司、西武・源田壮亮、日本ハム・西川遥輝とともに24盗塁で自身初の盗塁王に輝いた。

 和田の盗塁の内訳をみると、代走での盗塁数が21個、守備から途中出場し回ってきた打席で安打を放ち盗塁を決めたのが1個、代走で出場して回ってきた打席で四球を選び決めた盗塁が2個だ。

 盗塁ランキングの上位の選手の顔ぶれを見ても、荻野、源田、西川とレギュラーで活躍する選手たち。和田は代走がメインで、今季の打席数は24。“代走の切り札”の選手がタイトルを手にしたのだ。

 和田は育成選手時代からファームで代走として出場することが多く、育成選手時代には代走の役割について「相手の守備陣にプレッシャーを与えないといけない。ひとつでも先の塁を盗むことが代走の役割だと思います」と話していた。支配下選手となった現在も「代走で出るからには少しでも相手のミスで次の塁を狙えるようにはしています」と、基本的にはその考えは変わっていない。

 和田は一塁走者の代走だけでなく、二塁走者の代走として登場することもある。「ファーストランナーで出たときは盗塁しないと意味がないのかなと思っているので、セカンドからいくよりかはプレッシャーを感じますね」と、その違いについて語った。

▼ 盗塁の内訳
代走:21盗塁
守備から途中出場し回ってきた打席で安打後に盗塁:1盗塁
代走で出場し回ってきた打席で四球後に盗塁:2盗塁

早いカウントから仕掛け


 昨年は23盗塁中21盗塁が3球目以内(盗塁を決めたときに打席に立っていた打者)に決めたものだったが、今季も早いカウントから積極的に仕掛けた。24盗塁中21盗塁が3球目以内(盗塁を決めたときに打席に立っていた打者)に決めた。

 昨年一軍で“代走”としての地位を確立し、“相手の警戒度”が昨年以上に上がっているなかで、変わらず早いカウントで盗塁を決め続けたのは立派。

 早いカウントから仕掛ける理由について和田は、「早いカウントでいかないと、バッターにも迷惑がかかってしまいます。なるべく早いカウントで走るようにしています」と説明した。

▼ 盗塁数(盗塁を決めたときに立っていた打者)
1球目:8盗塁
2球目:7盗塁
3球目:6盗塁
4球目:2盗塁
5球目:1盗塁

球種別の盗塁


 球種別で見ると、ストレート系の球種での盗塁が14個と最も多い。初球がストレートで盗塁を決めたのは、5度あった。

 0-1の8回無死一塁の場面に代走で登場した9月18日の日本ハム戦では、ロドリゲスが三木亮に投じた初球の153キロのストレートで二塁盗塁を決めた。ロドリゲスは投球モーションが大きいことも関係しているのか、投手別では最も多い4盗塁。

 4盗塁中3盗塁が初球で、その3球が全てストレート系の球種だ。ちなみにプロ入り後初めて三塁盗塁を決めた6月26日の日本ハム戦も、ロドリゲスがマウンドにあがっているときで、このときは藤岡裕大に投じた2球目のカーブだった。

▼球種別
ストレート系:14盗塁
カットボール:3盗塁
スライダー:3盗塁
カーブ:2盗塁
フォーク:2盗塁

 24盗塁中21盗塁が代走からで、スタメンで出場したときの盗塁はなく、全て途中出場で決めたもの。今季は昨年盗塁王に輝いた周東佑京(ソフトバンク)や開幕から盗塁ランキングトップを走っていた若林楽人(西武)が故障で離脱したことに加え、盗塁王争い常連の西川の盗塁数がそこまで伸びなかった。例年に比べると少ない盗塁数での争いとなったなかで、代走がメインの和田にも盗塁王争いのチャンスが巡ってきた。

 9月24日の西武戦で24個目の盗塁を決めたのを最後に、盗塁を決めることはできなかったが、10年後振り返ったときにそういったことを覚えている人はほとんどいないだろう。“盗塁王”を獲得したという事実だけが残る。和田にとっても、盗塁王というタイトルを手にしたことは大きな自信になったはずだ。

文=岩下雄太

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