◆ 「改めてすごいなと…」
プロ野球の2021年シーズンもいよいよ大詰め。
10日からはセ・パ両リーグでクライマックスシリーズのファイナルステージが開幕。パ・リーグは25年ぶりのリーグ制覇を成し遂げたオリックスがロッテを1-0で下し、アドバンテージを含めた対戦成績を2勝0敗とした。
この日はパ・リーグの投手四冠に輝いたエース・山本由伸が先発。
初回は先頭の安打から一死二塁のピンチを招くも、後続を連続三振に斬ってピンチ脱出。するとその裏、打線がT-岡田の適時打で1点を挙げ、早々にリードをもらっての戦いとなる。
2回も先頭、3回は二死から、4回は先頭と毎イニング安打を打たれた山本だったが、この日は150キロ後半の速球に加えて120キロ台のカーブも冴えわたり、ロッテ打線を翻弄。5回にはじめての三者凡退を記録すると、なんとそれ以降はすべて3人斬り。9回・126球の熱投で、被安打4・10奪三振の無四球完封勝利という圧巻の投球だった。
10日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、この日は山本の快投にクギ付け。
田尾安志氏は「“スミ1”の展開でピッチャーとしては一番プレッシャーがかかると思うけど、その分価値のある一勝」と、エースがもたらした勝利の大きさを強調。
投球についても、「ふつうなら後半は1点が逆にプレッシャーになるものですが、そういうものを全く感じさせずに9回まで行った。やっぱり日本一のピッチャーだなと改めて感じました」と絶賛した。
同じく番組に出演した大久保博元氏も、「インタビューを聞いてもめちゃくちゃ良いヤツで、イケメンで、すごい球を投げて…。すごいピッチャーというか、“すごい人間”ですよね」と賛辞のコメント。
進行役として出演していた真中満氏も、「本当に“期待通り”でしたよね。みんなが思っている中でのこの投球」と、周囲の期待が高まっている中でしっかりと結果を残す投手としての強さについて触れつつ、「しかも5回以降はパーフェクトピッチということで、特に苦しい7回・8回・9回にこういうピッチングが出来るのが山本のスゴさ」と、こちらも並ぶのは賞賛の言葉だけ。
「いや~改めてすごいなと思いましたね」と、今季ずっと“スゴい”姿を見せてきた男の実力に改めて脱帽した。