ニュース 2021.11.16. 14:29

ロッテ期待の「生え抜き高卒野手」、開幕で4人起用も規定打席には未到達に

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ロッテ・藤原恭大

安田、山口、藤原が開幕スタメンも


 2年連続でクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージで涙を飲んだロッテ。ファイナルステージでは、リーグ2位の防御率を誇るオリックス投手陣の前に打線が完全に沈黙。3試合で16安打、わずか3得点にとどまった。ファーストステージでは本塁打を放つなど打率.667(6-4)と気を吐いた高卒4年目の山口航輝も、ノーヒットに封じ込められている。

 そんなロッテの開幕戦のオーダーを振り返ってみると、5番・指名打者で起用された山口に、4年目の安田尚憲(4番・三塁)と3年目の藤原恭大(9番・中堅)、そして9年目の田村龍弘(8番・捕手)の4人が生え抜きの高卒野手だった。

 田村を除く3人は高卒4年目以内であり、これからのチームを背負っていくであろう有望株だ。しかし、3人ともシーズンを通して結果を残すことができず、規定打席未到達に終わった。またCSの最終戦では、全員がベンチスタート。藤原は代走、安田は代打で途中出場となった。

 今シーズンは、阪神と楽天をのぞく10球団が、生え抜きの高卒野手を開幕スタメンで起用。その開幕スタメンで起用された生え抜きの高卒野手がひとりも規定打席に到達しなかったのは、ロッテ1球団だけしかない。昨シーズン初めて規定打席に到達した安田も2年連続での達成とはならなかった。


オリックス・紅林はレギュラーに定着


 近年の優勝チームを見ても、生え抜きの高卒野手の存在は目に付く。今年パ・リーグを制したオリックスの中嶋聡監督は、開幕戦で3年目の太田椋(2番・二塁)と2年目の紅林弘太郎(9番・遊撃)をスタメンに抜擢。太田は不振もありシーズンを一軍で完走できなかったが、紅林は規定打席に到達した。チームの大黒柱である吉田正尚が離脱した際には、代役ではあるものの「3番」を任されるなど、中嶋監督の我慢強い起用に応えたと言える。

 セ・リーグの優勝を飾ったヤクルトも、高卒4年目の村上宗隆が全試合に4番として出場し、もはやチームの枠を飛び越え球界の顔となった。いまでこそチームの主軸となった村上だが、プロ入り2年目の2019年は36本塁打を放つもリーグワーストの184三振。守備でも15失策と粗さが目立った。それでも、当時の小川淳司監督が我慢の起用をしたことで大輪の華が咲いたとも言える。

 昨年の覇者であるソフトバンクは、栗原陵矢に中村晃、巨人は岡本和真と坂本勇人といった生え抜きの高卒野手がレギュラーを務めチームを優勝に導いた。ロッテの過去を振り返ってみても、日本一に輝いた2010年には、サブロー、西岡剛、今江敏晃といった高卒生え抜き組が野手の主力だった。

 もちろん、本人の努力に加え、チーム事情や首脳陣の辛抱など、様々な要素・要因が必要になってくるが、現在のロッテには、安田、山口、藤原だけでなく、2015年ドラフト1位の平沢大河も控えている。

 10月に行われたドラフト会議では、1位で強打が売りの松川虎生(市和歌山高/捕手)を指名した。時間はかかるかもしれないが、我慢強く一軍で起用し、不動レギュラーに育て上げることができれば、悲願のリーグ制覇、そして黄金時代の到来へと繋がっていくに違いない、

▼ 藤原恭大(21)
78試合 打率.217(217打数47安打)5本塁打 22打点 7盗塁 OPS.651

▼ 安田尚憲(22)
115試合 打率.242(351打数85安打)8本塁打 55打点 0盗塁 OPS.685

▼ 山口航輝(21)
78試合 打率.207(203打数42安打)9本塁打 20打点 0盗塁 OPS.658

※数字は2021年シーズン終了時点

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