2021.11.23 18:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 5 | 終了 | 4 | オリックス・バファローズ |
東京ドーム |
真中氏は“迷い”を指摘「割り切って狙っていったらどうか」
セ・リーグ王者のヤクルトとパ・リーグ王者のオリックスによる「SMBC日本シリーズ2021」は2戦目を終えて1勝1敗。先手を取られていたヤクルトが星取をタイに戻し、地元東京での第3戦に臨むことになった。
ここまでは両チームの先発投手が好投したことでロースコアの展開が続いているが、第3戦以降へ気になったのが打線のキーマンの状態だ。
21日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した達川光男さんは、「吉田正尚と山田哲人は良い投手を打てると思ったんですが、吉田はマクガフからサヨナラヒットは打ちましたけどまだ本調子じゃないし、山田はヒギンスからカーブをレフト前に打ったので今日に期待していたんですが、まったくタイミングがあってない」と両チームの3番打者の状態が芳しくないと主張。
特に山田はここまで2試合9打席に立ち1安打5三振と苦しんでおり、「こんな山田みたことないですよ」と、らしくない打撃が続いているツバメ軍団の主軸の状態を気にかけていた。
また、同じく番組に出演した元ヤクルト監督の真中満さんは「吉田正尚はタイミングがあってる感じがするので、あまり心配してないんですけど、山田はタイミングあってなかったですね」と、両選手の状態についてコメント。
かつて指導者と選手の間柄でもあった山田については「宮城は状態が良かったのでやむを得ない感じもするんですけど、ストレートはさしこまれる、チェンジアップ系もバットに当たらない。いろんなボールをマークしながら山田が対応しているのもわかるんですけど、少し吹っ切って、割り切って狙っていったらどうかなと。ちょっとバッターボックスで迷いがあるかな」と打席内での様子を分析し、3戦目以降へ向けて「短期決戦の調整は上手い選手ですから、期待したいですね」と復調に期待していた。
両選手ともに今シリーズは1安打ずつだが、吉田は第1戦のサヨナラ適時打、山田は第1戦で一時勝ち越しとなる村上宗隆の2ランにつながる貴重な一打を放っており、バットで試合の流れを変えうる役者。それぞれチームに与える影響が絶大な中心選手であるだけに、3戦目以降で「3番打者」が爆発するようなら一気にシリーズの流れが変わる可能性もありそうだ。
▼ 日本シリーズの山田哲人
2試合 打率.125(8-1) 本塁打0
安打1 四球1 三振5 打点0 得点2
<第1戦>
一ゴロ、空三振、四球、左安打、空三振
<第2戦>
空三振、二ゴロ、空三振、空三振
▼ 日本シリーズの吉田正尚
2試合 打率.111(9-1) 本塁打0
安打1 四球0 三振1 打点1 得点0
<第1戦>
二ゴロ、遊直、中飛、遊ゴロ、中二塁打
<第2戦>
二飛、遊ゴロ、空三振、遊直
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』