令和最強の右打者「絶対できる」
MLBは21日(日本時間22日)、ポスティングでのメジャー移籍を目指す広島の鈴木誠也選手(27)を「契約可能選手」として全30球団に公示した。交渉期限はアメリカ東部時間12月22日17時(日本時間同23日7時)まで。現地報道によれば、すでに複数球団が興味を示しており争奪戦になる見込みだという。
鈴木は2016年から6年連続で打率3割・25本塁打以上を記録し、王貞治と落合博満に次ぐ史上3人目となる快挙を達成。今季はキャリアハイを大幅に更新する38本塁打を放ち、自身2年ぶりとなる首位打者と最高出塁率のリーグ2冠に輝いた。
日本人野手に関しては、メジャー移籍後になかなか順応できず苦しんできたケースも少なくないが、23日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した谷繁元信さんと高木豊さんは、鈴木の活躍に太鼓判。メジャーでの活躍を“予告”した。
活躍の可能性を問われた谷繁さんは「期待はします。もちろん!絶対できると思います」と断言。「僕は鈴木誠也は『令和最強の右バッターだ』とずっと言っている。なぜそう感じたかと言うと、キャンプで練習を見た時に、打球音が他人とはまるっきり違うんですよ。もうスゴイ音してた。このインパクトの強さは身体が強くないとできないでしょうし、バネもないとできない。本当に楽しみですね」と、印象的なエピソードも交えて“令和最強スラッガー”の大暴れに期待。
高木さんも「(活躍は)間違いないと思いますよ。守備もうまいし肩も強いですし。あとは打つだけ。全日本の4番ですし、やってもらわなきゃ困るというか、普通にやればできますよ」と、走攻守で高い能力を誇る鈴木の挑戦を後押し。打撃については「札幌ドームでフリーバッティングを見たんですよ。ショートがジャンプするかなという打球がそのままスタンドに入っていった。本当にスゴイんですよ」と、谷繁さんと同様に球場で目撃した衝撃的なシーンを振り返り、日本人離れした打力を絶賛していた。
番組MCを務めた大久保博元さんは「あと心配なのは…パンが食えるかどうかだね。笑」と、食生活をはじめとした環境の変化による影響を心配していたが、谷繁さんは「誠也はユーモアがありますからね。(メンタルが)下がっていくタイプじゃないですから。マツダスタジアムの選手紹介動画でふざけているのはあいつだけですから。笑」と、鈴木の明るいキャラクターも異国での挑戦にはプラスに働くとコメント。
今季は鈴木と同学年のエンゼルス・大谷翔平がリーグ3位の46本塁打を放ちシーズンMVPを受賞するなど躍動。レギュラーシーズン最終盤まで本塁打王争いを繰り広げた。谷繁さんは「来年(鈴木がメジャーに)行って、大谷と鈴木がホームラン王争いなんかしてくれたらね。みんなの夢ですよ。願ってますよ」と日本人選手によるタイトル争いにも期待。番組に出演した球界OBの3名は、いずれも鈴木の挑戦に大きな期待を寄せていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』