2021.11.25 18:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 5 | 終了 | 6 | オリックス・バファローズ |
東京ドーム |
今後につながるアベックアーチ
「SMBC日本シリーズ2021」の第5戦が行われ、接戦を制したオリックスが対戦成績を2勝3敗とし、決着は神戸に場所を移す第6戦以降にもつれ込むことになった。
ヤクルトは同点に追いつかれた直後の4回裏、4番・村上宗隆が左中間に勝ち越しソロを放つと、逆転を許して3点を追いかける8回裏には無死一、二塁から3番・山田哲人が起死回生の同点3ランを放ち、最後まで粘りを見せた。結局、9回表に守護神のマクガフがアダム・ジョーンズに勝ち弾を被弾して競り負けたが、神戸での決戦に向けて3番と4番のバットから快音が聞こえたのは朗報だ。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた高木豊さんは「中軸が打つか打たないかは大きい。(1番の)塩見が出て、3番、4番で返すという流れができると、得点をとるのが楽になる」とコメント。今シリーズ第2号を放った村上については、「今の状態だと反対方向に打つと角度がつくけど、引っ張り込むと差し込まれている分だけゴロになることが多い」との見解を示し、「自分の状態を頭に入れて臨めるといいかなと思う」とアドバイスを送った。
また、ここまでわずか2安打、0打点に押さえ込まれていた山田の一発については、「状況的に四球2つでピッチャーの心理はストライクが欲しい。3人歩かせるわけにはいかない中での選択肢としてチェンジアップを選んだと思うが、山田の中ではチェンジアップしかないという感じで捉えていた」と指摘。対峙したヒギンスの制球難に助けられた部分もあったが、「低めのボールに手を出さないで自分の打てるボールだけを待っていた。そのあたりの集中力は大したもの」と続け、冷静に対処した山田に賛辞を送った。
移動日を挟んで週末からは神戸での連戦となるが、中軸の復調気配は、チームにとって大きな意味を持つことになるかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』