ベイスターズで優勝したい
DeNAの大和が1日、今年9月に獲得した海外FA権を行使して残留することを発表した。
内容は「2年契約の少しダウン」で、球団からは「シーズン途中くらいに話をいただいた」とのこと。残留に関しては「正直、早い段階で決めていた。迷いはなかった」と語り、阪神から移籍した際の「ベイスターズで優勝したい気持ちがまだまだ消えていないし、達成できていない」ことが決め手となった。
チーム最年長の34歳で、DeNAに移籍して4年。球団からは「もちろん自分の成績もですが、チームのことも考えて周りも見られるように」との要望を受けた。「(年齢も)上になって頼られる立場。中途半端なことは出来ない」と語り、「(今季は)ベンチで見る機会もたくさんあり、(若手には)アドバイスできた。いい方向に向いているのでは」と、自身の立場・役割をしっかり理解している。
今シーズンは自身の野球人生で初の最下位という結果に終わったが、「勝つ難しさを経験できた。悔しさもありますけど、いい経験」と前向きに捉え、「とにかくチームの勝利に多く貢献できるように頑張ります」と来季の活躍を約束した。
球界屈指のグラブ捌きに、得点圏打率.359を誇るバッティング。若手中心のDeNAにとって、頼りになるベテランの残留はなによりも心強い。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)