ブルペンを支えた若手投手2人がUP更改!
DeNAの中継ぎとして奮闘した櫻井周斗投手と伊勢大夢投手が2日、共に契約更改に臨み、更改後の会見で来季に向けた抱負を語った。
入団4年目にして30試合に登板した左腕の櫻井周斗は、550万円アップの1250万円でサイン。「6月から最後まで一軍に帯同して、回またぎやワンポイントと、4年間の中で一番経験できた」と満足感を口にした。
秋季トレーニングでも動作分析などを積極的に取り入れており、「フォームの修正や球種の幅など、ラプソードやトラックマンを使って1年の振り返りをしている」とのこと。さらに、「球質や回転数のバラつきを抑え、いい球の基準を高くする」取り組みにも着手している。
また、新任で動作分析に造詣の深い小杉陽太コーチには、「球種が多いので、使い方や球種の構成を考えれば先発もいけるといった話や、球種は色々な使い方があるのでシーズンを通して考えていこうと言われた」ことを明かし、「球の出どころやアームアングル、変化球の回転数量によってキレも変わってくることの擦り合わせもできた」と、来季に向けた手応えも口にした。
新シーズンに向け、「チーム内競争に勝って、勝ちパターンを目指す」との決意を口にした左腕が、5年目の飛躍を見据えた。
伊勢は守護神に名乗り?!
一方、大卒2年目の伊勢大夢は、「600万アップ」でサイン。「チームとしても悔しいシーズンで、僕としても抑えを2回やらせてもらって成功できなかった」と悔しさを滲ませつつ、球団からは「来年優勝して、今年があったからこそと言われるようにしよう」と声をかけられたことを明かした。
昨年のルーキーイヤーは33試合に登板し、3勝1敗で防御率1.80という成績を残して挑んだ2年目だったが、10月3日の巨人戦と、同9日の中日戦で得たセーブシチュエーションの機会を2度とも失敗。「まだ知らないことだらけ。抑えが難しいこと、目で見るだけじゃ感じられなかったことを身体で感じられた」との実感を口にしつつ、「今チャンスを逃したら、新しい選手も入ってきますし、追い越されていくだけ。狙えるうちに狙う」と、目をギラつかせた。
「現状固まっていないポジション。エスキー(エスコバー)、ヤスさん(山﨑康晃)、三嶋(一輝)さんの3人が優勢な状態ですが、春先からオープン戦、練習試合とか考えずにアピールして投げられるようにしていく」。3年目を迎える剛球右腕のターゲットは、9回のマウンドだけだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)