異競技の五輪金メダリストが激突
ヤクルトは5日、神宮球場で「ファン感謝DAY」を開催。東京オリンピックで金メダルに輝いた女子ソフトボール代表が登場し、好リリーフで世界一に貢献した左腕投手・後藤希友投手(20=トヨタ自動車レッドテリアーズ)と、野球日本代表・侍ジャパンで金メダルに輝いた山田哲人選手(29)と村上宗隆選手(21)による「夢の一打席勝負」が実現した。
ソフトボールは、ホームベースとピッチャーズプレートの距離が野球より5メートル以上近く、投捕間18.44メートルでプレーする野球選手にとって球速110キロが体感160キロ近くに感じるとも言われているが、この日の後藤は100キロ台後半のストレートを連発。
先に打席に入った山田は初球の108キロを空振りし、カウント1-1から低めの107キロで遊撃ゴロに打ち取られ凡退。続いて勝負に挑んだ村上は、緩急抜群のチェンジアップに翻弄されながらファールで粘るシーンもあったが、最後はカウント2-2から高めの107キロに空を切り、空振り三振に抑え込まれた。
勝負を終えた山田は「速かったですね。今年では一番速く感じました」と打席で感じた衝撃を振り返りつつ、「バットに当てられただけで僕は満足です」と話し、村上は「やられました。完全に僕の負けです」とお手上げ。
一方、侍戦士を抑え込んだ後藤は「日本リーグでは味わうことないスイングスピードを感じました。怖かったです」と13.11メートル先から感じたプレッシャーを言葉にし、「緊張してたので、本番と同じような気持ちで投げられました。また機会があれば是非真剣勝負をさせていただきたいです」と再戦を心待ちにしていた。