悔しさをバネに、10年目のシーズンへ
DeNAの三嶋一輝投手(31)が10日、横浜スタジアムで契約更改交渉に臨み、「3年の複数年契約の変動制」でサイン。
「年俸はちょっと上がっています」と、今季の推定年俸:1億1000万円からアップ更改となったことも明かした。
「ウチにいてほしい、の言葉が嬉しかった。必要とされている。評価されて嬉しい」
プロ9年目の今季は開幕から抑えを任されるも、59試合の登板で3勝5敗、1ホールド・23セーブ。防御率は4.08という成績。
「大事なところで踏ん張れなかったシーズン。不甲斐ない」と悔しさをにじませ、「クローザーから中継ぎと、いろいろなポジションを経験した。自分の結果がチームにのしかかってくる。9回にやられた悔しさは今も忘れない。それを乗り越えて、経験を糧にして進まないと」と前を向く。
「今まで通りじゃダメ。もっと練習しないと」との思いから、来季は恒例となっている厚木での自主トレを行った後、単身で地元・福岡に乗り込むことも決心。
「一番自分が成長した高校時代、浜辺や山を走った。基礎・基本をもう1回やる。去年以上に身体をいじめて、万全で沖縄へ」と、10年目のキャンプインを見据えている。
「横浜ベイスターズのために腕を振っていきたいと、改めて思った」
球団からの信頼に応えるために、目指す場所は“9回”のマウンド。
「歳関係なく、ガツガツやっていきたいと思います」と言い切った背番号17が、もう一度絶対的な守護神に返り咲く。
取材・文=萩原孝弘