ファンに感謝「来シーズンはいい結果で恩返しを」
プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2021 supported by リポビタンD」が15日に開催され、セ・リーグMVPにヤクルトの村上宗隆選手(21)、パ・リーグMVPにはオリックスの山本由伸投手(23)が選出された。両選手ともに今シーズンの優勝の原動力となる活躍を見せ、キャリア初の受賞となった。
山本は沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ、最優秀防御率、最高勝率、最多勝、最多奪三振に続き8冠目。今季は26試合に登板し18勝5敗、防御率1.39、206奪三振と圧倒的なパフォーマンスをみせ、5月28日のヤクルト戦からは15連勝でシーズンを完走。球団25年ぶりとなるリーグ優勝の原動力となった。
表彰式で受賞インタビューを受けた山本は「パ・リーグMVPを受賞することができ、本当に嬉しく思います。一年間応援してくださったファンのみなさま、本当にありがとうございました。今シーズンは応援の力を感じるシーズンでした。来シーズンはいい結果で恩返しできるようにしっかり頑張っていこうと思います」と受賞の喜びとともに、ファンへの感謝を口にした。
今季は侍ジャパンのエースとして東京オリンピックの金メダル獲得に貢献するなどフル回転だったが、「夏にオリンピックがあったり、期間としては長いシーズンだったんですけど、充実したあっという間に感じるシーズンでした」と2021年シーズンを振り返った。
今季は個人タイトルを総なめにし、MVP獲得も確実視されるなかでの受賞。記者投票の内訳にも注目が集まっていたが、パ・リーグ286票のうち山本に投じられた1位票は283票で、2位と3位がそれぞれ1票ずつ。山本の他に1位投票を受けたのは杉本裕太郎(2票)と宮城大弥(1票)の同僚2人だった。全体1419ポイントはダントツだったものの、山本に票を投じなかった記者も1人おり、満票でのMVP選出とはならなかった。