終盤はチームの失速とともに自身も不振に
2021年も残りわずか。12月21日に放送されたフジテレビONE『プロ野球ニュース2021』では、毎年恒例となっている「年末大反省会SP」がオンエアーされ、同番組の解説陣が今季のプロ野球界を振り返った。
巨人の振り返りでは、2年連続でセ・リーグの本塁打王と打点王の二冠に輝いた巨人・岡本和真について言及。今シーズンの岡本は、5月に月間9本塁打、交流戦のあった6月も9本塁打と主砲として打撃陣を牽引し、7・8月も月間で3割と好調を維持していた。しかし、9月度は打率.242、10月は打率.207で本塁打もわずか1本と深刻な不振に陥った。
主砲の好不調の波と連鎖したのか、チームも9月以降、歴史的な大失速を見せることに。それでも岡本個人としては、打率.265ながら、39本塁打はヤクルト・村上宗隆と並んでトップ、113打点は単独トップと、2年連続で二冠王に輝く結果を残した。
しかし、プロ野球ニュースの解説者で、中日の二軍監督に就任した片岡篤史さんは「近年の岡本を考えると、二冠をとったけれど物足りないように映った。チームが勝てないときに4番バッターということで苦しんだと思うが、いつもの勝負強さが例年に比べてなかったように思う」と主張。
同じく解説の井端弘和さんは、「打点はもう少し稼げたと思う。試合を見ていても無死満塁で三振したり、犠牲フライや内野ゴロでも1点とれるのになと思って見ていた」と指摘しつつ、そこをクリアすれば、130、140打点を目指せると来季への期待も口にした。
谷繫さんも岡本は「まだまだ伸びしろがある選手」だと述べ、「ホームランも50本くらい打てる力は持っているし、打点も140、150打点、打率も3割打てるバッターだと思う」とコメント。そのポテンシャルを高く評価し、巨人の若き4番の更なる成長に太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』