「ある程度苦しむだろうなと思っていた」
21日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース2021』では「年末大反省会SP」と題して、解説陣が今季のプロ野球を語る企画を実施。8年ぶりにBクラスへ沈んだソフトバンクの戦いぶりを振り返った。
今季のソフトバンクは日本シリーズ5連覇が期待されていたが、エースの千賀滉大が開幕早々に足首負傷のアクシデントに見舞われ、グラシアルも右手を骨折し故障離脱。さらにモイネロ、デスパイネ、森唯斗もコンディション不良などで戦線離脱を余儀なくされ、主力選手を欠いた状態での戦いを強いられた。
球団OBの池田親興さんは「けが人が非常に多かった。出だしから外国人もいない、なかなか戻ってこれない。どういうふうにオーダーを組むか、1年間やれた選手が非常に少なかった」と2021年のソフトバンクを振り返り、「ゲームをするときに“どうやって作っていこうか”というのが1年続いたシーズンだった。グラシアルが居ないのが一番堪えましたね」と、骨折の影響でわずか37試合の出場にとどまった助っ人の離脱を嘆いた。
一方、高木豊さんは「ある程度苦しむだろうなと思っていた。勝ち続けるって身体も無理してるし、けが人も出るだろうという予想に加えて、五輪予選があってキューバの選手たちも抜ける。厳しいのかなとは思っていた」とコメント。金村義明さんも「バリバリのレギュラーたちが過渡期にあると思っていた」と、シーズン前からチーム力が下降傾向にあるとの見解を示していた。
ただ、今季は主力を欠いてやりくりするなか、三森大貴、リチャードら若鷹の出場機会も増加。苦しいチーム状況の中で、世代交代が始まったとの見方もできる。来季は藤本博史新監督のもと巻き返しなるか、新生ホークスに注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』